青葉は頬杖をつき、私を見た。

「確かに忙しくしているみたいだけどな」

 売上が良い、と彼自身も口にした。アルバイトを増やすか、とも。

「若葉が目的? バイトも要らない?」 

 私の言葉を繰り返す。

 ひとつひとつ確かめるように、疑問を投げてくる。私が逃げないよう追い詰める。

 はぁ、と息を吐く。

 それを「幸せが逃げるぞ」と笑う。

「ま、バイトはな。若葉が上手くやれるとは思えねぇし」

それじゃ困るんだけどなぁ、とボヤいている。私も同意見だったので苦笑するに留めた。

 若葉は意外と人見知りだ。歳が離れた青葉や私たちと接する機会が多かったせいか、歳の近い友人が少ない。

 歳が近くて数真くらいだろう。

「まぁ若葉の話はいいんだよ」

 青葉はひらひらと手を振る。

「それより、お前だよ。何、悩んでンだ?」

 やや乱暴な口調。優しく「悩んでいるなら相談に乗るぞ」と言わず照れ隠しの乱雑な調子が、この兄弟はよく似ている。

 私は「うん」と返事をするものの、うまく言葉を繋げられない。