わたしは、似ていると言われて嬉しいのだろうか。それとも不満なのだろうか。

 そもそも従姉妹だから血縁関係がある。似ていても不思議はないのだ。

 わたしは水藍の、他人の意見に流されたりしないところを尊敬している。

 同級生の女の子たちからハブられた時も、水藍だけがわたしの傍にいてくれた。どんなに他の子たちに誘われても。

 水藍がそうしていてくれたから、やがて少しずつ変わっていった。

 水藍がいなかったら、わたしは彼女たちに負けてしまっただろう。

 わたしは水藍の強さが羨ましい。

(でも水藍になりたいわけじゃない)

 水藍は水藍でしかなく、わたしはわたしにしかなれない。

「水藍と菖蒲ちゃんは雰囲気が似ているよね」

空気かな、と付け加える。

「気付かないヤツも多いケドさ、」

 海は振り返ってわたしを見た。

「菖蒲ちゃんも強いよねぇ」

 そう微笑する。

 わたしが強い?

 いつも、いつだって水藍に守られ続けているのに。

 海自身、初対面の時には水藍に守られているわたしを責めたのに。

 それが何故?

 海の考えを変えられるのは、やっぱり水藍のような気がした。