ユキを通して、静矢と仲良くなるつもりだった。
彼女たちを避けることは、できなかった。
否。しようと思えば、できただろう。ユキには判らなかっただけだ。
自分が勝手に彼女たちと静矢との接点を割いてしまって良いものか。
もしかしたらユキと友達になるというのも本当かもしれない。
だから、いつも「いいよ」と応えていた。
けれど。
『どうして?』
涙に濡れた瞳。固く握られた拳。小刻みに震える身体。
『どうしてユキちゃんなの?』
ユキを責めても、どうにもならないのに。彼女たちは、いつもユキを責めた。
責めることのできない、静矢の代わりに。