そんな風に口にするくせに。

 言葉を拾ったユキから、逃げるように目を逸らした。

(何だ、ソレ?)

 さすがに腹が立つ。

「どこが静矢っぽいのさ?」

 秋生は静矢の話題を避けたがる。ユキは知っていて、幼なじみを追い詰める。

「静矢は、」

「似ていない」

 ユキの言葉を遮る。それは、ユキの神経を余計に尖らせる。

「イチと静矢は似てなんか、ない。静矢みたいってのは、野球部だから感じただけ」

 アキは一気に言うと背を向ける。友人たちの元へ戻ってゆく。

 その行動の意味は、拒絶だ。

 ユキとの会話を終わらせ、更にはそれ以上、踏み込むな、と。