じわり、と汗が滲む。

 夏休みは後半に入ったけれど、暑い日はまだまだ続く。

 けれど。

 微かに、風に混じる乾いた気配。秋の気配が、すぐそこにまで迫って来ている。

 嶋木の言葉を反芻する。

―年内には…

 年内。

(あと、半年もあるのに?)

 顔が歪む。

 あぁ、でも。

「関係ない、ですね」

 嶋木が怪訝そうな顔を私に向ける。口を開きかけた嶋木を、視線を上げて制する。

「嶋木さんに言うのは憚れますが、」

 前置き。
 私は嶋木を真っ直ぐ見つめる。