逃避行という名のランデブー 番外編 カンセルの場合2 | Juliwolfmunのブログ

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腐女子じゃなく主腐じゃないかと自負するもののブログです。
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俺はレノと早速会って、計画を練ることにした。ミッドガルではどこに居ても神羅の手が回っている。
仕方がなく、少し足を伸ばしてカームの宿屋で待ち合わせをした。

約束の時間の少し前に奴はやって来た。
今回はプライベートっていうことで、お互い私服に身を包んでいた。

ザックス達の任務失敗から、何やら上層部がウザいほどピリピリしているのがわかるので、ミッドガルを出るのも一苦労だ。
ここも、たまたま昔の任務で知り合った反神羅組織のリーダーのつてで用意出来たのだ。


***
「よう、待たせたなっと!」

いつもの口癖で友人は指定された部屋に入ってきた。

「別に待ってはいないぞ?まあ座れや。会社にはバレていないだろうな?」
「お前、俺を誰だと思ってんだ?」
「だよな?」

俺は差し入れられたビールを手渡し、座るように勧めた。
少し思案顔でそれを受け取りつつ、封を開けないでテーブルに置き話を進め始めた。

「で、お前はどうするって?前も言ったがソルジャーは辞められないぞっと。」
「ああ、わかってる。で今度A級任務に着くことになっているんだ。そこで、俺は死のうと思う。」
「おいおい…」

レノは信じられないといった顔で、話の続きを聞いた。

「この前、同じセカンドの奴が任務失敗で一人亡くなっている。偶然そいつと俺は体格も体質も似通っているんだ。」
「まさか…」
「ソルジャーは死んでも家族には遺体を渡されない。逆に言えば、誰の遺体かわからないって事だ。全部じゃなくていい。身体の一部さえてに入れられればなんとかなるだろう?」
「まあ出来ないことではないが…でもそこまで?」
「ああ、それだけ今回のザックスの件はおかしいんだ。この俺の腕を使っても何も情報を掴めない。」

レノはビール缶のプルトップを開けて一気に喉に流し込んだ。
そして、少し口から零れ出たものを手で拭き取りつつ答えた。

「お前に聞いてから、俺も探りを入れてみた。確かに不自然な程情報が封印されてる。どうやらツォンさんも聞かされていないようだ。」
「それに…あれから4年たって、昨日か?俺たちタークスに任務の依頼が入ってきた。」

俺はその入ってきた依頼の内容が気になって、話してはくれないだとろうと思いつつも聞き返した。

「依頼?」
「ああ。例のニブルヘイムの神羅地下研究所から、二人の実験体が逃亡したと。その二人を至急確保せよ…。俺たちに下った命令は、保護だ。」
「二人の実験体?」
「ああ、間違いなくあの二人だと俺は睨んでいる。」
「ではやっぱり任務での死亡というのは嘘で、何らかの実験をされていたと?」
「ああ…。」
「くそっ!で?その任務はあんたに回されたのか?」
「いや、俺だけじゃねえ…。タークス全員にだ。SSS級のな。ただ、俺たちに下った命令は『彼らを生保護しろ』なんだ。」
「?」
「しかし、すでに軍が二人に対して抹殺命令を出している。わかるか?この意味が」
「ああ…時間がないって事だな。尚更さっきの計画を実行しなくてはいけないな。頼む!あんたの協力が必要だ。」
「了解だぞっと!」

レノはニヤッと笑うと、俺の方を一度叩きいつでも連絡を取れるように念を押して帰って行った。

後日送られてきたミッション予定メールには、同行タークスのところにレノの名前が書かれていた。

「さあ、いよいよ行動開始だ。待ってろザックス…お前帰還を心から待ちわびているスラムのあの娘の為にも、絶対お前を救い出す。」

俺は心にそう決心を刻み、そのミッションの日を心待ちにしていた。

2013/10/26

続きを書いてみました。
気づいているでしょうが、カンセルはザックスの想い人がエアリスだと思っとります。