Ring of promise 21 | Juliwolfmunのブログ

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腐女子じゃなく主腐じゃないかと自負するもののブログです。
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時間は過ぎて、PM7:00ブレンディ家のパーティ開始時間が近づいて来た。
屋敷前のロータリーには、続々招待客がやって来ていた。
流石、落ちぶれてもカームの街一番の富豪だ。招待客も名の通った人物ばかりだ。
誰もが煌びやかな衣装を身につけている。星の大異変があったというのに、ここに集いし者たちは昔と変わらない散財ぶりだ。

その時、俺の目の前で今、どうみても三文芝居小屋に出ているような出で立ちの成金夫婦が、この場に似合わない言葉で口喧嘩をしていた。

「あんた!うちが今、こんなパーティに出て来られる状態じゃないってわかってるでしょ!」
「これも付き合いだよ。カーターさんには散々世話になったし、断れるわけないだろ!」
「世話になった?うちが火の車になっていても、一銭の援助もしてはくれないのに?!」
「そ、それは…。」
「それに、他の招待客達みて見なさいよ!皆高そうな衣装を身に纏って、んもう、恥よ恥よ!」
「取り敢えず挨拶だけでもして帰ろう?なっ?」
「もう!二度とゴメンですからね!」

そう大層苛立つ奥方を宥めつつ、主人らしき男が肩を落として立ち去って行った。

「成る程、人生こもごもだぞっと。」

と、隣にいるルードに話しかけたレノのフォーマルスーツは、先程の夫婦の物より格段に良質な物だ。
今日は社長は、ツォンを伴って来ると本人が宣言した為、やる事もなく二人で早めに乗り込んでいたってわけだ。

「このご時世だからなぁ、こんな時期にこんな大規模なパーティ開くなんぞ、よっぽど自分の力を誇示したいか、あるいは何かを内外に発表したいかだ。今回は後者だろう。ヤバイな、相棒。」
「ああ。」

ロータリーの車止め付近の喧騒が一段と高まった。何事かと思い覗き見ると社長がツォンさんと何処ぞの貴公子かと見間違うほどのオーラを発したクラウドが、車から降りてきていた。
客たちは色めき立ち、若いお嬢様たちは身だりを整え始めていた。

「すげーな、あいつ。まるで王子様に群がる何とやらだ。何なんだあのスーツは、一体誰の見繕いだ?センス悪いぞっと。」
「多分、イリーナだろう。」
「あー…。おいルード、見てみろ?あのクラウドの顔。相変わらず愛想笑いが出来ねぇ奴だな。」
「あれでも、奴には頑張っている方じゃないか?カチカチに固まっているとは言え、一応口元は笑ってる。」
「まあな。さてと社長達と合流するぞっと。」

社長達の元に合流しようと歩き出した途端に、後ろから大声で名前を呼ばれた。

「レノ先輩ー!!ルード先輩ー!!待ってくださいよー!」

着飾ってはいるが、なんだか歩き初めのヒヨコの様な歩き方をしたイリーナがそこには立っていた。

「おお、イリーナか。なんかなぁ…馬子にも衣装?つーか、お前歩き方おかしいぞっと。」
「まだこういう訓練受けてないんですっ!で、先輩?申し訳ないんですが、手を貸してください。」
「なんでだよ?」
「歩けないんですっ!お姫様にはナイトがつきものでしょう?って、何怒ってるんですか?」
「いや、怒っちゃいねぇぞ?呆れてるだけだぞっと。」
「何でですかー!」

喚いているイリーナはほっといて、報告を受ける。

「で、どうだった?」
「クラウドさんに話しましたよ。マル対たちが妊娠している事を。」
「そうか、で奴の様子は?」
「見た目は変わりないですがね…。かなりダメージ受けてますね、間違いなく。」
「やっぱりか。今日のパーティで更にダメージを受ける事になりそうだぞ?あいつは。なんとか手を打たないと…」
「私がマル対に接触を試みてみます。任せてください!」

そう言い切ってイリーナは諜報活動に向かって行った。
多少不安は残るが、新生神羅もまだまだ人手不足なのだ。タークスも例外じゃなく、新人が大幅を占める現在、信頼して任せるしか手はない。

俺達は再び社長の元へ向かった。


2013/5/3

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