今回から何回かに渡って『地図のない道』という須賀敦子(すが あつこ)さんの書かれたエッセイについての読書感想文を書こうと思います。
子供の頃から作文が大の苦手で、特に読書感想文は「おもしろかったです。」の一行でいつも終了していました。しかし、一応塾で作文指導もしている身なので、練習がてら挑戦してみようと思います。
この作品(新潮文庫『地図のない道』所収)は、何年か前に、岡山で牧師をしている友人のKくんから勧められました。実際に読んだのはつい最近です。貸してくれたのかプレゼントしてくれたのか判然としないまま、この文庫本はいまだ僕の手元にあります。
牧師館に泊めてもらい、女性観などを語り合っていたおり、賢い女性が好きという僕の言葉を受けて、「だったら、この本を書かれた人なんか、ほんとの意味で賢い女性だと思いますよ。」と言って手渡されたのがこの本です。
面食いのKくんはその後、とびきりの美人で賢い女性と結婚しました。僕の方は、まあ、多分、一生独身でしょうね。