折り紙③ | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

今年出された折り紙の問題です。

 

図1のような1辺の長さが10cmの正方形の折り紙を、1本の対角線で折ると図2のようになります。図2の直角二等辺三角形を、45°の角をもつ頂点が重なるように折ると図3のようになります。図3の直角二等辺三角形を、直角が3等分になるように折ると、順に図4、図5のようになります。図5の折り紙を直線ABにそって切ると図6のようになります。ただし、図の ―― (細い直線)は折り目を表します。
表紙、問題用紙、解答用紙を折ったり、切ったりしてはいけません。(桜蔭2024)

①図6の折り紙を広げたときの図形の名前は[  オ  ]です。

 

右矢印 逆から図6→図5→…と広げていく様子を考えると合同な頂角30°の二等辺三角形が次々とできていくのがわかり、図1では正12角形になっている。

よって オ=正12角形

 

②図6のABの長さをはかると2.7cmでした。図6の折り紙を広げたときの図形の面積は[  力  ]㎠です。

 

右矢印 図6を図1と重ねると次のようになる。

すると底辺2.7㎝、高さ5㎝の二等辺三角形がぜんぶで12個あるから求める面積は

 2.7×5÷2×12=81㎠ より 力=81

 

③右の図7のように、図6の三角形ABCの内部から1辺の長さが0.6cmの正方形を切りぬきます。さらに、中心が辺BC上にある直径1cmの半円を切り取ります。図7の折り紙を広げたとき、残った部分の面積は[  キ  ]㎠です。

 
右矢印 こんどは図7→図5→図4→…と広げていく様子を考えると次のとおり。
このとき切りぬく部分(赤)の面積を考えると
  1. 1辺の長さが 0.6cmの正方形」が12個あるから 0.6×0.6×12=4.32㎠
  2. 中心が辺BC上にある直径1cmの半円」が12個あるから 0.5×0.5×3.14÷2×12=4.71㎠
この和を全体の面積から引くと
 81-(4.32+4.71)=71.97㎠ だから キ=71.97 完了