覆面算2024 | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

今年の入試問題から覆面算の問題です。

 

  その1(品川女子2024第2回)

 

▢に0から9までのいずれかの数字を入れて、右の筆算を完成させたとき、ア、イに入る数字を答えなさい。

 

右矢印 上から4段目の計算結果(37-2▢=▢)より▢は8か9のどちらか。

そこで割る数が28と29のときでためしてみると次のように29で割ったときは上から6段目(1▢2)で合わなくなってしまう(右の筆算)

よって割る数は28と決まり、最後まで計算を続けると

ア=1、イ=2 

 

 

  その2(浦和明の星2024)

 

次の筆算にあるA、B、C、Dの4つの文字は、それぞれ異なる0から9のいずれかの数字を表し、ABCDは4桁(けた)の数を表しています。A、B、C、Dに当てはまる数字をそれぞれ答えなさい。

 

右矢印右矢印右矢印

  1. 千の位Aと9をかけても位上がりが起きていないからA=1がまずわかる。また答えの千の位D=9も決まる。
  2. 百の位Bと9をかけても位上がりが起きていないからB=0と決まる
  3. 十の位Cと9をかけた一の位は2となることが必要(一の位のかけ算D(9)×9=81で繰り上がる8と足してB(0)となるので)だから残るC=8も決まる

 

よって A=1、B=0、C=8、D=9 

 

 

  その3(品川女子2024第1回)

 

右の筆算においてA、B、C、D、Eにはそれぞれ同じ文字に同じ数字が入ります。Dに入る数字を答えなさい。

 

右矢印右矢印右矢印

  1. 上から3段目(CC9)にある9はB×Bの一の位。そうなるのは3×3=9か7×7=49だけ。
  2. そして4段目(ADE)を見るとA×Bの一の位はEとわかる。それなのに3段目(CC9)の十の位は(もし位上がりがなければここもEとなるはずなのに)違う数Cとなっている。これはB×Bで位上がりが起きたから。そこでB=7に決まる。
  3. 4段目(ADE)と5段目(1AB)でA+Aの足し算をすることになるがこれが6になっている(6段目)。ということはAは3か2(百の位からの繰り上がり2がもしあれば)のどちらか。
  4. ここで1段目にもどってこの2つをためすと、Aが3のとき137×7=959(「CC9」の形にならない)だが、Aが2だと127×7=889で「CC9」の形になる。つまりA=2、C=8と決まる。
よって4段目(ADE)は127×2=254より
 D=5

完了