以前の記事の続きです。
今年の入試問題から覆面算の問題です。
その1(品川女子2024第2回)
▢に0から9までのいずれかの数字を入れて、右の筆算を完成させたとき、ア、イに入る数字を答えなさい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240220/11/jukensansuwa/f1/d2/p/o0355053215403785825.png?caw=800)
上から4段目の計算結果(37-2▢=▢)より▢は8か9のどちらか。
そこで割る数が28と29のときでためしてみると次のように29で割ったときは上から6段目(1▢2)で合わなくなってしまう(右の筆算)
よって割る数は28と決まり、最後まで計算を続けると
ア=1、イ=2
その2(浦和明の星2024)
次の筆算にあるA、B、C、Dの4つの文字は、それぞれ異なる0から9のいずれかの数字を表し、ABCDは4桁(けた)の数を表しています。A、B、C、Dに当てはまる数字をそれぞれ答えなさい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240220/10/jukensansuwa/2a/29/p/o0469033015403767618.png?caw=800)
- 千の位Aと9をかけても位上がりが起きていないからA=1がまずわかる。また答えの千の位D=9も決まる。
- 百の位Bと9をかけても位上がりが起きていないからB=0と決まる
- 十の位Cと9をかけた一の位は2となることが必要(一の位のかけ算D(9)×9=81で繰り上がる8と足してB(0)となるので)だから残るC=8も決まる
よって A=1、B=0、C=8、D=9
その3(品川女子2024第1回)
右の筆算においてA、B、C、D、Eにはそれぞれ同じ文字に同じ数字が入ります。Dに入る数字を答えなさい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240220/08/jukensansuwa/d4/57/j/o0565069815403742898.jpg?caw=800)
- 上から3段目(CC9)にある9はB×Bの一の位。そうなるのは3×3=9か7×7=49だけ。
- そして4段目(ADE)を見るとA×Bの一の位はEとわかる。それなのに3段目(CC9)の十の位は(もし位上がりがなければここもEとなるはずなのに)違う数Cとなっている。これはB×Bで位上がりが起きたから。そこでB=7に決まる。
- 4段目(ADE)と5段目(1AB)でA+Aの足し算をすることになるがこれが6になっている(6段目)。ということはAは3か2(百の位からの繰り上がり2がもしあれば)のどちらか。
- ここで1段目にもどってこの2つをためすと、Aが3のとき137×7=959(「CC9」の形にならない)だが、Aが2だと127×7=889で「CC9」の形になる。つまりA=2、C=8と決まる。
よって4段目(ADE)は127×2=254より
D=5