数の性質2023⑤ | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

数の性質からの今年の出題例の第5弾です。

 

  九九の和(高輪中2023B)

 

かけ算の九九の「答え」である81個の数のすべての和はいくつですか。

 

右矢印 面積図にすると

となり 1+2+3+…+9=45 だから一辺が45の正方形の面積を求めればよいことがわかる。

よって 45×45=2025

 

 

  カードを並べてできる数①(三田国際2023第2回)

 

5枚のカード0⃣1⃣2⃣3⃣4⃣の中から4枚を選び、それらを並べて4けたの整数を作ります。作ることのできる4けたの整数のうち小さい方から数えて78番目の整数は▢です。

 

右矢印 4けたの整数を小さい方から考えていく

  1. まず1000番台「1XXX」のXのところは0,2,3,4のうち3つを並べる並べ方だからその個数は4×3×2=24個
  2. 同じように2000番台「2XXX」、3000番台「3XXX」もそれぞれ24個ずつある。ここまでで72個
  3. とすると4000番台「4XXX」の小さい方から6番目(=78-72)が求める数。書き出すと 4012、4013、4021、4023、4031、4032

よって 4032

 

 

  カードを並べてできる数②(昭和学院2023)

 

1から9までのカードが1枚ずつあります。そのカードの中から3枚のカードを選びます。選んだ3枚のカードでできる3けたの数で、最も大きい数と最も小さい数の和は、1110となりました。このとき、3枚のカードにかかれている数を小さい順に並べたとき、真ん中のカードにかかれている数を答えなさい。

 

右矢印 3けたの数で最も大きい数をABCとすると、最も小さい数はCBA。

このときABC+CBA=1110となる。

ここで一の位に注目すると C+A の一の位が0となるのは A+C=10 のときだけ。とすると自動的に B+B=10 も決まる。

よって B=5 と決まり、真ん中のカードは 5

 

 

  四捨五入(攻玉社2023第2回)

 

Aは4桁の整数です。Aの一の位を四捨五入するとBになりました。さらにBの十の位を四捨五入するとCになり、Cの百の位を四捨五入すると2000になりました。Aとして考えられる数は全部で▢個あります。

 

右矢印 Cから逆に考えていく

  • Cの百の位を四捨五入すると2000」になるからCとして考えられる数は1500、1600、1700、…、2400の10コ(Cは「Bの十の位を四捨五入」した結果なので100の倍数だから)
  • Bの十の位を四捨五入するとC」になるからBとして考えられる数は1450、1460、1470、…、2440の100コ(Bは「Aの一の位を四捨五入」した結果なので10の倍数だから)
  • そして「Aの一の位を四捨五入するとB」になるからAとして考えられる数は1445以上2444以下のすべての整数
よってAとして考えられる数は全部で1000コ 完了