スポーツと休憩(植木算2023②) | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

今年の入試問題から植木算の第2弾です。

 

休日に友人とバドミントンと野球で遊ぶこととなり、以下のルールに従って予定を立てることにした。
・10時から遊び始める。
・バドミントンで最初に遊ぶこととし、バドミントン、野球の順番で交互に遊ぶ。
・バドミントンは15分間、野球は20分間遊び、2つの種目の間は10分間の休憩時間をとる。つまり、バドミントン、休憩、野球、休憩、バドミントン、休憩、…の順番となる。
・3回目の野球の後に昼食休憩の時間をとることとし、昼食休憩の後はすぐに4回目のバドミントンが始まる。
このとき、次の問いに答えなさい。ただし、時刻は、午後5時は17時のように24時制で答えなさい。(金蘭千里2023後期)
⑴ 3回目の野球が終了する時刻は何時何分ですか。

 

右矢印 「3回目の野球が終了する」までにバドミントン3回野球3回をするから、この間に休憩5回(=3+3-1)が入る。

それぞれにかかる時間は次の通りなので

これにかかる時間は

 15×3+20×3+10×5=155分=2時間35分

よって10時に始めるから3回目の野球終了は12時35分

 

⑵ 7回目の野球がちょうど17時に終了するには昼食休憩は何分間とればよいですか。

 

右矢印 「7回目の野球」が終了するまでにバドミントン7回と野球7回をすることとなる。

  1. バドミントンと野球が3回ずつ終わるまでに2時間35分かかる(小問⑴)
  2. 3回目の野球の後に昼食休憩の時間」がある
  3. 昼食休憩のあとバドミントン4回と野球4回と休憩7回(=4+4-1)があるから 15×4+20×4+10×7=210分=3時間30分 かかる

もし2.の昼食休憩を考えないとしたら、1.と3.で6時間5分(=2時間35分+3時間30分)かかり16時5分に終わってしまう。

 

よって、これをちょうど17時に終わらせるには 17時-16時5分=55分間の昼食休憩をとればよい

 

⑶ 野球で遊ぶ時間を20分間から30分間に変更した場合、6回目のバドミントンが終了する時刻は何時何分ですか。ただし、昼食休憩は⑵で求めたものより10分短いものとする。

 

右矢印 「6回目のバドミントンが終了する」までにバドミントン6回と野球5回、昼食休憩1回とふつうの休憩9回(=6+5-1-1)がある。

新しい条件を使ってこれを計算すると

 15×6+30×5+45+10×9=375分=6時間15分

かかるから、10時に始めたときの終了時刻は16時15分 完了