周期算2023(電球の点滅③) | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

今年の入試問題から、今回は周期算を取り上げます。

 

A、B、C、D、Eの5つのランプがあります。それぞれのランプにはスイッチがついていて、一度スイッチを押すとランプは点灯し、もう一度押すとランプは消えます。はじめ、すべてのランプは消えています。このスイッチをA→B→C→D→E→D→C→B→A→B→C→…の順に押します。例えば、10回目に押したスイッチはBで、そのときBとEのランプだけが点灯しています。(女子学院2023)

⑴ スイッチを▢回押したとき、消えていたCのランプは10回目の点灯をします。

 

右矢印 スイッチの押し方は「ABCDEDCB」という長さ8の文字列をくり返すのがわかる。この8文字列を押す途中でCは1回点灯して1回消えるから、8×9=72回目のスイッチ(B)を押し終わったときCは(9回点灯したあと)9回消えた状態にある。

 

よって、このあと3回「ABC」と押すとCは10回めの点灯をするから 72+3=75回

 

⑵ スイッチを150回押したとき、点灯しているランプをすべてあげると▢です。

 

右矢印 ここまででわかったのは偶数回出てくる文字は消えており、奇数回出てくる文字は点灯していること。

 

くり返す1周期「ABCDEDCB」の8文字列で見ると、B、C、Dは2回ずつ出てくるが、AとEは1回しか出てこない。しかし次のように16文字列で考えるとぜんぶの文字が偶数回出てくる(AとEは2回、B、C、Dは4回ずつ)

ここからスイッチを16回押すごとにランプがすべて消えるのがわかり、点灯しているランプを見つけるには16で割ったあまりだけ見ればよいとわかる。

 

そこで150÷16=9あまり6よりスイッチを150回押したとき」は6回スイッチを押したのと同じ状態だとわかるから、最初6つの並び「ABCDED」だけ見ると、点灯しているのは(奇数回出てくる)ABCE
 

⑶ スイッチを200回押すまでの間に、点灯しているランプがBとCだけになるのは全部で▢回あります。

 

右矢印 「点灯しているランプがBとCだけになる」のはどういうときかまず考えると次のように14回押したとき(BとCだけ奇数回あらわれている)

これは2周期=16文字列で見ても同じく1回だけしか出てこないということだから 200÷16=12あまり8より「点灯しているランプがBとCだけになる」状態はひとまず12回ある。

つぎに「あまり8」を考えると上の⑧で終わるが、この8文字で「点灯しているランプがBとCだけになる」状態になることはない。

 

よって全部で12回 完了