見た目にダマされてはいけない入試問題(その4) | 受験算数はきょうもおもしろい

数学のおもしろさを語るエピソードの一つに「1=0.999…」というものがあります。「≒」ではなく、普通の「=」なのが不思議です。

 

わかりやすい証明として

  1/3 =1÷3=0.333…
この両辺に3をかけると
  1=0.333…× 3 = 0.999…

というものがあります(ただし、これは厳密には証明になっていないそうです。興味のある方は下記YouTube動画などで調べてみてください。)

 

 

このあたりの問題意識を持っていた小学生であれば、見た目にダマされることなく瞬殺できたであろう入試問題があります。

 

 

学校発表では正答率14.3%とかなり低めになっています。

よくある整数問題だと誤解して「1÷2016がどういう循環小数になるか?」を計算して調べようとした(そして泥沼にハマった)受験生もきっといたのではと同情したくなります。

 

採点者所見も出ていますが、「整数の問題です。1や2015は、2016で割り切れないことから考えます。」としかコメントされておらず、どのようなアプローチをすることが求められていたのか、いまひとつはっきりしません。

 

 

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