とりあえず○○してみる | 受験算数はきょうもおもしろい

わからない問題でもとにかく手を動かしてみる、そこからヒントが生まれることも少なくないという趣旨で、「とりあえずテキトーにおいてみる」「とりあえず全部を足してみる」をシリーズ化しています。

 

 

 

それ以外にも「とりあえず○○してみる」ことで解決策が出てくるような問題があります。

たとえば次の問題。

 

星 ある数の小数点の位置を1つ移すと、もとの数より181.44小さくなりました。ある数はいくらですか。

(親和中2016)

 

 

客観的データはありませんが、私の経験からいえば、この「小数点を移す」問題の小学生の正答率はかなり低いです。

 

右矢印 小さくなった数181.44をとりあえず9で割ってみる

      181.44÷9=20.16

出た結果を小さくなった数181.44にとりあえず足してみる。

      181.44+20.16=201.6

これで検算するとうまくいくのでこれが答 完了

(うまくいかなかったら「にとりあえず足してみる」を「からとりあえず引いてみる」に読み替えて再度試す)

 

小数点を1つ移すと10倍(1/10倍)になるのでその差は必ず9の倍数になることを利用したものなので、この種の問題を見たら「とりあえず9で割ってみる」という作戦だけおさえておけば何とかなるはずです。

(もし「小数点の位置を2つ移すと」バージョンだったらとりあえず99で割ってみることになります。出題されたものはまだ見たことないですが)