三角形の相似を習い立ての小学生は、図形問題を出してもなかなか相似な三角形を見つけることができません。しまいには答案用紙をクルクルと回し出したりします(チョウチョ型の相似はたしかにこれで見つかることがあるかも)。
おそらく文章題(特殊算)で左脳(言語脳)ばかり使っていたため、右脳(イメージ脳)をまだ十分に使いこなせていないということかと思うのですが。
図形問題では、右脳でパズル的に解いた方が圧倒的に楽という問題があります。
たとえば次の問題です。
1、左脳で解く(ふつうに相似比を使って解く)
まず、色がぬられた部分の面積を直接求めることは(算数の範囲では)できません。
そこで、少し工夫して、三角形の相似を利用しながらまわりの白い部分の面積をまず求め、これを全体から引けばいいことに気がつきます。
この解き方でも正解は出せるのですが、すごく時間を取られてしまいます。
2、右脳で解く(パズル的に考えてみる)
一方、右脳を使ってパズルのようにこれを眺めていると、そのうち次のように同じ直角三角形6コが並んでいることがイメージできるかもしれません。そして色がぬられた部分の面積はこの直角三角形4コ分に等しいので、求める面積は全体の10分の4だとわかります。
すべての図形問題でこううまく行くとは限らないのでしょうが、パズルが得意な子は総じて図形問題もよくできるという一般的な傾向はあるように感じています。