中学受験のモチベーションは7段階 | 中学受験は家庭学習がすべて

中学受験は家庭学習がすべて

中学受験の司令塔として、ご家庭を正しく導きます。

①モチベーションアップ
②学習計画の組み方
③各科目の勉強法
④過去問分析
⑤家庭教師
⑥塾の使い方の指南

~合格実績~
雙葉、女子学院、慶應湘南藤沢、早稲田、明大中野、学習院、洗足学園等

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

昨日から合不合判定テストの振り返り面談が始まりました。現時点でのお子さんのレベル感で取れてほしい問題を1問1問列挙し、ミスなのか問題を読んでいないのか理解不足なのかをフィードバックをしています。


そして、それを解決するためのスケジューリングや個別指導でお願いすべき内容などをお伝えしています。


テストは健康診断。


「まずい、血圧が高い。どうしよう。どうしよう。」と慌てていても何の解決にも繋がりません。そして、慌てることがお子さんのモチベーションを左右してしまいます。


出た結果をもとに、次なる策を練り、どんどん講じていきましょう。


アブラハム・マズローの5段階欲求説という有名な心理学説があります。

 

人間には5段階にわたり欲求の段階があり、

 

第1段階…生理的欲求

第2段階…安全の欲求

第3段階…社会的欲求

第4段階…承認欲求

第5段階…自己実現欲求

 

分かりやすく言えば、

 

第1段階…食欲を満たすために仕事を頑張る。

第2段階…経済的に安全な状態を確保するために仕事を頑張る。

第3段階…職場で所属意識を感じるために仕事を頑張る。

第4段階…上司や顧客から評価・感謝されたいから仕事を頑張る。

第5段階…自分のキャリアパスや理想の自分に近づくために仕事を頑張る。

 

重要なことは、低い段階の欲求を満たしていない人は高い段階の欲求は望めないという点です。

 

明日食べるものにも困っていたら、他者からの評価などを気にする余裕はないですよね。。

 

そして、この5段階ともすべてを満たした方は自己超越欲求といい、無償で世のため人のために貢献する次元になります。

 

成功された経営者が寄付を行うこともこれに近いのかもしれませんね。

 

さて、この考え方は中学受験の勉強においても応用ができるのではないかと考えます。

子どもも大人も人間であることにはなんら変わらず、心を持っています。

 

コーチングを通して、中学受験に挑む多くのお子さんを見てまいりました。

そこで、私が考える中学受験生のモチベーション段階は7段階あると考えました。

 

(第0段階…まったくやる気がでない)

第1段階…ご褒美をもらうために、勉強を頑張る。

第2段階…結果をほめてもらうために、勉強を頑張る。

第3段階…プロセスを認めてもらうために、勉強を頑張る。

第4段階…ライバルに勝つために、勉強を頑張る。

第5段階…掲げた目標を達成するために、親御さんの力を借りて勉強を頑張る。

第6段階…掲げた目標を達成するために、親御さんの力を借りることなく勉強を頑張る。

第7段階…勉強が楽しいから頑張る。

 

 

1つ1つの詳しい内容はまた別日に記しますが、心がけていることはお子さんが今どの状態であるかを見極める初回のカウンセリングは大変重視しています。

 

もちろん事前に親御さんからお子さんに関する情報はたくさんもらっているのですが、肉親から見たお子さんと第三者から見たお子さんは視点が異なります。

 

親御さんは毎日同じ屋根の下で暮らし、他のお子さんとの比較が難しいことから、どうしてもマイナスの部分が目についてしまい、お子さんを0段階であると感じてしまいます。

 

しかし、他の例を多く見てきている私たちは、「あれ、話を聞いてみると案外やる気あるぞ。」と捉えるわけです。

 

この認識のギャップはアプローチを間違えることにつながるので、冷静に見る必要があります。

 

事前に親御さんから聞いていた情報だと、「全くやる気がないので短期的には第1段階に引き上げるために報酬作戦で行くか」となります。

 

しかし、よくよく話を聞いてみると結果を残したいと思っている。でも、どうしたらよいか分からない。

 

という心理状態。

 

そこで、「第2段階に引き上げるために、目先の特定科目の結果を残すためのスケジュール対応で行くか」と切り替えます。

 

 

お子さんが現状どの状態であるかを見極め、それに必要な策を講じていく。

 

例えば、

 

毎日ほめてあげているから、現在第3段階にいるのだけど、個別で中学受験をしていることから目下のライバルがいない。。。

 

このような場合は、親御さんが計算問題の競争相手になってあげる等も有効ですね。

 

どんなに良い講義を受けても、復習をしなければ学力向上にはつながりません。

 

その復習をするために家庭学習をうまく回せなければ、成果にはつながりません。

 

この家庭学習をうまく回す両輪が「確固たる学習スケジュール」と本人の「モチベーション」。

 

これに、やる気の上がる授業が加われば、鬼に金棒です。