算数テク、フィボナッチ数列の第3弾。
内容が繋がっていますので、未読の方は以下の記事よりご覧くださいませ。
・お子さんが記事を見るだけで学べる
・パパママがそのまま教えられる
そんな無料コンテンツです
例題をお子さんに解いてもらったのち、本記事を読ませると効果的です。
前回までの復習
1,2番目が1で、前の2つの数を足して出来る数列がフィボナッチ数列。階段問題もタイル問題も1つ前、2つ前からそのままやってくるので、フィボナッチ数列となる。
【まとめ】
・階段問題(1,2段)はフィボナッチ
・タイル問題(1,2cm)はフィボナッチ
・1つ前,2つ前から来るのはフィボナッチ
以下前回記事参照
※厳密にはフィボナッチ数列の考え方を用いる
※その他変則ルールがある場合は使えないことあり
階段問題(1段,2段,3段)
さて、第1弾でご紹介した階段問題は、1歩につき1段か2段上がる問題でしたが、今回は1歩につき1段、2段、3段とパワーアップして帰ってきました。
いつも通り、まずは自分で解いてみよう。
…
…
どうでしょうか?
何ですか、これ?
「1段、2段に加えて3段が出てきたから、グンと難しくなりそう」ってのは気のせいだね。
1段、2段の問題を背景まで理解しているのならば、瞬殺問題!
1段、2段問題は前回までの復習の通り、どの段に行くにもその1段前からか、2段前からしかないため、1つ前、2つ前を足すフィボナッチ数列と同様に考えればよかったわけです。
1段、2段、3段になったとしても、同様に考え、1つ前、2つ前、3つ前から来るしかないのだから、その通り数を足せばOKということになります。
*******************
1段は、1通り (1)
2段は、2通り (1,1)(2)
3段は、4通り (1,1,1) (1,2) (2,1) (3)
4段は、7通り ※ 1+2+4
5段は、13通り ※ 2+4+7
6段は、24通り ※ 4+7+13
7段は、44通り ※ 7+13+24
8段は、81通り ※ 13+24+44
9段は、149通り ※ 24+44+81
10段は、274通り ※ 44+81+149
*******************
上記の通り、10段目の通り数を出すには、7段目~9段目の通り数を足せばOK。
楽勝だな、こりゃ。
ちなみに1つ目が0、2つ目が1で、前3つの和で出来る数列は「トリボナッチ数列」と呼ばれています。名前は覚えなくてもいいですが、3を意味するトリ+フィボナッチ=トリボナッチとなっているので、覚えやすいですね!
※トリ関連語…トリオ、トライアングル
【まとめ】
・階段問題(1,2段)はフィボナッチ
・階段問題(1,2,3段)はトリボナッチ
・タイル問題(1cm,2cm)はフィボナッチ
・1つ前、2つ前から来るのはフィボナッチ
・1つ前、2つ前、3つ前から来るのはトリボナッチ
抽象化思考
階段問題は1歩1,2段がフィボナッチ、1歩1,2,3段がトリボナッチと覚えることは特に重要ではありません。
重要なのは、問題を解く際に「なぜ、そうなるのか?」という理由・背景を理解しつつ、抽象化して学ぶことです。
問題や途中式に出てくる数値を抽象化し、ポイントを言語化する。そして、問題を解くときは学んだポイントを個々の問題に落とし込む。
1つ1つの問題の解き方を覚えるのは、非常に効率が悪いです。ポイントを1つ学んで、10も20も使えるようにしていきましょう。
ポイントを理解し、そのポイントはいつ使えるのか、どう使うのか?を中心に、考えながら学んでいってください。
では、最後に確認問題を1つ。
タイル問題(1cm、3cm)
第2弾の例題に出てきた「たて2cm、よこ1cmのタイル10枚でたて2cm、よこ10㎝の長方形を作る」のは、フィボナッチ数列と同様でした。
では、たて3cm、よこ1cmの場合は?
フィボナッチ?トリボナッチ?それとも?
是非考えてみてください♪
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