別れの酒
よき飲み友達でもあり人生の先輩でもあるSさんが
突然の転職で神戸へと旅立つことになった。
元々取引先としての付き合いだったが
出張先で一緒に飲み歩くうちに
(大体予約したホテルが無駄になるぐらいの時間まで飲んだ)
仕事を超えた付き合いをする間柄になった。
ここ数年は頻繁に飲んでいたので
これで当分は飲めないのかと思うと実に寂しくなる。
そんなSさんへ餞の一本。
(といっても一緒に飲むけれど)
ドン。

ちなみに燗酒劇場で飲んだのは2008年の火入れで、こちらは2007の生。
その年々で酒は違うので単純には言えないけど
生で2年も寝てれば、味はかなりしっかり出てると考えていいと思う。
あぁ。
飲みたい。
早く飲みたい。
木曜日が待ちきれない。
少し飲んでもいいかな。
と思ったけどビールで我慢。

突然の転職で神戸へと旅立つことになった。
元々取引先としての付き合いだったが
出張先で一緒に飲み歩くうちに
(大体予約したホテルが無駄になるぐらいの時間まで飲んだ)
仕事を超えた付き合いをする間柄になった。
ここ数年は頻繁に飲んでいたので
これで当分は飲めないのかと思うと実に寂しくなる。
そんなSさんへ餞の一本。
(といっても一緒に飲むけれど)
ドン。

ちなみに燗酒劇場で飲んだのは2008年の火入れで、こちらは2007の生。
その年々で酒は違うので単純には言えないけど
生で2年も寝てれば、味はかなりしっかり出てると考えていいと思う。
あぁ。
飲みたい。
早く飲みたい。
木曜日が待ちきれない。
少し飲んでもいいかな。
と思ったけどビールで我慢。

酒のはなし(4)
酒の世界には嘘とまでは言わなくても
いろんなマヤカシがある。
ひどい例を挙げると
「コシヒカリ使用」なんてデカデカとラベルに書いてあったりする。
コシヒカリは食べると美味いが酒造りには向いていない。
コシヒカリの酒が全て不味いとは言わないけれど
こういうのは明らかに消費者の錯覚を狙った悪意が感じられる。
酒造米の王様である「山田錦」にしても
スーパーや量販店に置かれている量産品に「山田錦」と誇らしげに書かれた商品を
安易に信用することなどできない。
食用米の「コシヒカリ」に同じく「山田錦」にもピンからキリまであって
量産品に使われている「山田錦」がピンであるはずがない。
もっとも量産メーカーにとってはそれがマーケティングであり
それを否定することは広告屋である自分の仕事を否定するようなものだけれど
消費者(酒飲み)としての僕は絶対にそんなものは買わないのである。
よく見かける宣伝文句で恐らく最も説得力があるのは
「鑑評会で金賞!」とかコンクール入賞実績を謳ったものだ。
これは確かに間違いのない客観的事実なので説得力がある。
しかし問題なのは
その鑑評会のほとんどは春に出る新酒を対象に行われるということである。
日本酒というものは春にできた酒を一夏寝かせて秋に出荷するというのが
本来の特性にあったあり方だと思う。
ところが最近は生産者側の都合か、消費者の嗜好か
新酒ですぐ飲めるように造られた商品が主力になっている。
それが今まで散々悪口を書いてきた
味が薄っぺらで香りが強いタイプの吟醸酒である。
それが結果としてヨーイドンで行われる鑑評会では評価が高くなるのだろう。
いい酒は寝かして熟成させるとどんどん味が出て美味くなる。
出来立てを評価するなんてナンセンスな話だと思う。
ワイン好きであればボジョレーヌーボーの解禁を楽しみにしている人はいても
ボジョレーヌーボーがワインの中で一番美味いと思ってる人は少数派だと思う。
日本酒も同じことだと思うのだけれど、実情は何かが違う。
これは競馬に詳しい人にしか通用しない例えではあるが
「函館2歳ステークス」や「小倉2歳ステークス」で優勝した馬が
「ダービー」や「菊花賞」で買えるかといえば買えない。
目先の目標に目一杯仕上げられたものが
その後もポテンシャルを伸ばし続けるなんてことはまずないのだ。
そういうタイプの酒が好きな人は
「金賞受賞酒」を飲めば間違いはないのだろうけれど
僕は「ダービー」や「菊花賞」、さらには「天皇賞」を狙えるような
大器晩成型の酒を飲みたいと思っている。
というわけで酒が美味い季節到来である。
酒が美味くない季節なんてないけれど。

いろんなマヤカシがある。
ひどい例を挙げると
「コシヒカリ使用」なんてデカデカとラベルに書いてあったりする。
コシヒカリは食べると美味いが酒造りには向いていない。
コシヒカリの酒が全て不味いとは言わないけれど
こういうのは明らかに消費者の錯覚を狙った悪意が感じられる。
酒造米の王様である「山田錦」にしても
スーパーや量販店に置かれている量産品に「山田錦」と誇らしげに書かれた商品を
安易に信用することなどできない。
食用米の「コシヒカリ」に同じく「山田錦」にもピンからキリまであって
量産品に使われている「山田錦」がピンであるはずがない。
もっとも量産メーカーにとってはそれがマーケティングであり
それを否定することは広告屋である自分の仕事を否定するようなものだけれど
消費者(酒飲み)としての僕は絶対にそんなものは買わないのである。
よく見かける宣伝文句で恐らく最も説得力があるのは
「鑑評会で金賞!」とかコンクール入賞実績を謳ったものだ。
これは確かに間違いのない客観的事実なので説得力がある。
しかし問題なのは
その鑑評会のほとんどは春に出る新酒を対象に行われるということである。
日本酒というものは春にできた酒を一夏寝かせて秋に出荷するというのが
本来の特性にあったあり方だと思う。
ところが最近は生産者側の都合か、消費者の嗜好か
新酒ですぐ飲めるように造られた商品が主力になっている。
それが今まで散々悪口を書いてきた
味が薄っぺらで香りが強いタイプの吟醸酒である。
それが結果としてヨーイドンで行われる鑑評会では評価が高くなるのだろう。
いい酒は寝かして熟成させるとどんどん味が出て美味くなる。
出来立てを評価するなんてナンセンスな話だと思う。
ワイン好きであればボジョレーヌーボーの解禁を楽しみにしている人はいても
ボジョレーヌーボーがワインの中で一番美味いと思ってる人は少数派だと思う。
日本酒も同じことだと思うのだけれど、実情は何かが違う。
これは競馬に詳しい人にしか通用しない例えではあるが
「函館2歳ステークス」や「小倉2歳ステークス」で優勝した馬が
「ダービー」や「菊花賞」で買えるかといえば買えない。
目先の目標に目一杯仕上げられたものが
その後もポテンシャルを伸ばし続けるなんてことはまずないのだ。
そういうタイプの酒が好きな人は
「金賞受賞酒」を飲めば間違いはないのだろうけれど
僕は「ダービー」や「菊花賞」、さらには「天皇賞」を狙えるような
大器晩成型の酒を飲みたいと思っている。
というわけで酒が美味い季節到来である。
酒が美味くない季節なんてないけれど。

