年中の娘は、3歳から公文に通わせている。私自身は公文に通ったことはないが、知人の息子が公文に通い詰めた結果、兄弟二人とも国立大学医学部に進学したのを目の当たりにして、実験的に通わせることとした。この2年間で得られた公文の功罪は、以下の通りに整理できるだろう。

 

●公文のメリット

 

公文のメリットの第一は、保育園帰りに一時間預けられる点である。保育園版学童保育的なメリットである。この一時間の預けている時間を有効活用し、わが家では公文の送迎を交互にしたりし、時間を有効活用しているしだいだ。

 

公文のメリット第二は、算数や国語を小学校入学前に鍛えられる点である。保育園では、算数や国語を教えることはない。したがって、家での自習により、幼児のレベルに大きな差異が生まれる。保育園に通う自分の子供の教育面を補う意味では、公文の効果はそれなりにあるといえるだろう。

 

公文のメリット第三は、全国平均との差異を確認できる点である。うちの娘は、上位2割にいるようだ。年中さんに公文を学ばせる親は、かなり教育熱心ともいえる。その中での位置づけを確認できる点は、娘の位置づけを確認するうえでは、役に立つといえるだろう。

 

▲公文のデメリット

 

公文のデメリット第一は、「単調作業に慣れ親しみすぎる」点である。ルーチンワーカー並みに同じことを繰り返すため、クリエイティブな要素はゼロともいえる。はたから見ていると、公文ではなく苦悶である。

 

公文のデメリット第二は、指導陣がみなバイトのおばさまである点である。したがって、与えられた足し算や引き算、語彙の指導などはできるが、工夫して創造性を高めようとか、そういったプラスアルファが期待できない点である。

 

これまでの通学を振り返ると上記のような感慨だ。今後は、メリット・デメリットを総括しつつ、引き続き公文を続けるかを見極めていきたい。