国立大学付属小学校を受験していて、違和感を感じました。

 

まずは、募集要項が有料であることです。国立大学の大学院を受験する際は、だいたいが募集要項が公開されており、募集要項で課金されるようなことはないです。そもそも募集要項で課金する仕組み自体が非常に違和感しかないです。

 

さらには、1次試験がくじ引きであり、3次試験もくじ引きで決まるというのには驚愕しました。募集要項や出願料を搾取されて、そのうえくじ引きで落とされるのは、理不尽の極みではないでしょうか。そもそも子供の人生をくじ引きで左右してしまうというのは、教育上、大きな問題ではないでしょうか。むしろ、とことんまで子供たちの努力を見極めて、合否を決定してほしいものです。とはいえ、合格倍率が尋常でなく高いため、事務簡素化でこうなっているのでしょうが。もっといえば、定員の枠を数倍にすれば、くじ引きで選ぶといったサボタージュ現象が解決するのではないでしょうか。国立大学附属小学校の体制の在り方には、大きな改善が必要だと思います。

 

 

10月は、11月からの本命校に向けて、2つの私立小学校を受験しました。いずれも、2倍程度の倍率でしたが、合格しておりました。ここで落ちると、この先の本命校がまったく期待できないので、一安心しました。ただし、問題となるのは、どこの小学校にスベリドメの入学金を払うかです。これは、スケジュールと合格確率を分析しながら決める必要があります。原則は、ケチらないという前提で進めようと思っています。

先日、某県トップの私立小学校に合格しました。

 

子供の筆記、行動観察、両親の面接ありのフルコース試験でした。都内以外の私立中学は、10月中に試験があり、また倍率も低い傾向があります。両親に対する面接にも力が入っており、大きな合格への要素と感じました。

 

ですので、都内以外の私立小学校に受験する場合は、率直にいって受験対策の幼児教室に通う必要が全くないと思います。みなさまには、この点を留意して、私立小学校受験に臨んでほしいと思います。

★小学校受験戦争の功罪

 

昨冬から、わが家は、いわゆる「お受験モード」に突入した。約1年にもわたるであろう地味で長いこの戦争について、振り返ってみた。私立や国立小学校に通学する比率は約1%といわれている。したがって、意外と貴重な経験をしたこともあり、下記にその経験を整理したいと思う。

 

★そもそも「お受験」にかかるコスト算出

 

わが家は、ジャック幼児教室、しながわ目黒幼児教室をベースとしつつ、さらに絵画教室、体操教室、自宅そばの公文、以前から通っていたバレエ教室という習い事の陣容だった。

 

嫁の仕事は激務であり、幼児教室関連オペレーションの大半は私に落ちてきた。

 

とはいえ、寒い冬や、酷暑となった今夏も、これらの塾の対応は体力的に厳しいものがあった。

 

まずは、私立受験の厳しい面を整理してみたい。

 

★小学校受験のダークサイド

 

・幼児教室の費用が高い(費用の割には、質は総じて低い。多いとき(たとえば夏期講習シーズン)は、月20万円をらくに超える出費が続く状況となった)

 

・土日のスケジュールは習い事中心となる

 

・支払った税金の回収でもっとも効率的となる公立学校通学という機会損失をしてしまう。都立高校は無料であり、高校まで公立で通すのが、税回収としては最高効率であるが、その機会を逸してしまう。

 

・共働きでの受験は、主婦家庭と比較すると、旦那への負荷がより一層深刻な負荷となる(旦那の忍耐力が合否を分けると言えそう)

 

・実家へ行く機会損失が発生する(実家と疎遠になる)

 

・以上のコストをかけたにもかかわらず、幼児の成長力はそんなに高くない(ゆっくりと着実に成長という感じ)

 

・多大なコストをかけたにもかかわらず、難関と言われる国立小学校は約50倍の難易度、私立上位校は約10倍。受験労力が報われる家庭は、ほんの一握り

 

・合格した学校が遠距離の場合は、引っ越しも検討しなければならない。

 

 

★小学校受験の良かった点

 

・土日の移動時間は、そのほとんどをかわいい娘と手をつないで過ごせる。お互いの親近感が増す(組織効率の向上)

 

・5歳という早い段階で、リアルな競争環境に身を置き、世の中の厳しさを肌で感じる機会を得られる(健全な競争意識の向上)

 

・仮に小学校受験勉強をしていなかった場合、絵画や工作、文字の読み書き、集団行動などで劣後をとっていた可能性が高い(基礎能力の向上)

 

・エスカレーター校に入学できた場合、今後の受験戦争を優位な立場で戦うことができる(先行投資の優位性)

 

 

★総括

 

以上をふまえると、小学校受験を他人に薦めるか否かを問われた場合、私は次のとおり回答したい。

 

小学校受験はお金がかかります。しかも、支払った税回収の機会損失ともなります。共働きの場合は、夫への負荷も大きなものとなり、休日の旅行などは制約を受けます。実家とも疎遠となります。これだけの労力をかけても、難関校は倍率がとても高く、必ずしも努力が報われるとは限らないです。合格した学校が遠距離の場合は、住み慣れた場所から引っ越しするリスクもあります。少ないメリットといえば、土日にかわいい愛娘と手をつないで過ごせる機会が増えること、娘が競争環境に触れること、娘の総合的な基礎能力が少し向上することくらいです。わが家は、公立小学校で良かったのでは、と反省をしています。

 

なんとか終盤にたどり着きましたが、ラストスパートに猛進しようと思います。

先日、AKANONの国立大学附属小学校受験年長講座(本郷)を受講しました。大別すると、下記の3点を感じました。

 

1.講師が大学生バイト

 

講師が大学生のバイトの方でした。クマ歩きをご指導いただいたのですが、正直、ぱっとしない感じの指導内容でした。色白の東大生なので、運動よりも勉強を教えた方がよいと感じました。言い方が悪いかもですが、こんなちゃらんぽらんな指導体制で高額の学費をとるのはいかがなものかと感じました。事務局の人も、「あの学生は国立附属小を出て、東大に通っているんですよ」がセールストークでした。それを聞いた私としては、「クマ歩きを教えるならば、日体大や、元オリンピック選手の方が刺さるからな(怒)」と感じました。事務局のズレたアピールも、ひどい感じでした。

 

2.老害社員がいる

 

訪問したところ、かなりご年配の高圧的な女性がいました。正直言えば、高齢者が偉そうにして権威を集められる世界は、幼児教室の世界ではありえないと自覚を促したいくらい老害ぶりがひどかったです。「どこをご志望校ですか?」と聞かれ、「慶應や早稲田です」と答えたところ、「(娘の肩をもみながら)では、準備くらいは自分でやれないとだめですね」とよくわからない圧力を娘にかけていました。こういった老人がいる教室には、お金をかけるだけ無駄だと感じてしまいました。朗らかで、笑顔の多い老人でないと、居場所がなくなると心得てほしいものですね。

 

3.トンチカンなセールストークを繰り返す

 

帰り際に、「筑波やお茶の水の秘訣は、〇〇です」といったトークをしていました。私の本音は、くじ運で半分以上が不合格になる国立附属小学校の受験対策講座自体が、非常にマユツバものなのです。ですので、より謙虚なセールストークをすべきと考えます。とくに、倍率50倍を超える学校ですから、上位を争う児童の差というのは、紙一重なのではないかと推察します。こういった塾のセールストークにひっかからない親の強い気持ちが重要かと考えます。

 

以上の通り、アカノン本郷は、二度と行くことはないだろうと感じた体験受講となりました。四ツ谷大塚の質も推して知るべし、かもしれません。

慶應義塾横浜初等部の動画配信を視聴しました。

 

教育方針や、学校の運営などは、幼稚舎とほぼ同じだと理解しました。幼稚舎と比較すると、キャンパスがとてもきれいなのが印象に残りました。さらには、校庭が全面天然芝ということで、子供が遊ぶには最高の環境と感じました。放課後は、この校庭で残って運動をしてよいとのことで、肉体を鍛える意味では良いにちがいないです。とくに、イギリスなどへの短期留学制度もあり、国際性を育てたいわが家としては非常に魅力的に映りました。今のところ、海外留学制度が充実している小学校に入学させて、海外留学を体験させるのが親として一つの目標となりました。なにはともあれ、最近、受験に関する情報が公開されつつあり、親としての情報処理能力の差も、受験に影響してきそうですね。各学校の発信内容を注視していきましょう!!




学習院初等科の過去問を解き終えた。学習院と慶應義塾幼稚舎の問題を分析すると、名門校ならではの工夫があるのがわかった。


例えば慶應義塾幼稚舎は、ペーパー問題がなく、集団行動などが課される。学習院も、回答は面談で指でさすなどとされている。両校ともに、その場で判断できる仕組みとなっている。実は提出書類で両親を見る割合が大きいのかもしれない。


過去問を分析すると、学校側のメッセージが感じられる。みなさまにも、過去問との対話をおすすめしたい。




筑波大学附属小学校の過去問題集2年分を娘と解いた。筑波大学附属小学校の過去問は、図形問題が多いのが特徴だ。


過去問自体の難易度は、素直な問題だ。幼児教室で出されるような、ひねくれた問題は出ない印象だ。夏期講習目当ての小賢しい問題を幼児教室が出してくるが、過去問を親子で丹念に解くのがもっとも効果的な学習かもしれない。


他方、日本学習図書の過去問は、誤植が多数ある。いちいち間違い確認が必要だが、粘り強く対応いただきたい。






慶應義塾横浜の過去10年分過去問を娘と解き終えた。慶應義塾横浜が出す問題は、素直な内容で、非常に優れた良問が多いと感じた。これは筑波大学附属小学校と似ているかもしれない。




幼児教室では、夏期講習を受けさせたいのかは知らないが、ひねくれた悪問が散見される。やはり、名門は素直な感じなのだ。裏を返せば、親に各校の問題の質を見抜く力がないといけない。


なお、伸芽会の問題集には誤植がなく、ストレスがなかった。伸芽会は値段は高いが、やはり質は相当良いと感じた。


何はともあれ、そろそろ過去問をインプットする頃合いだ。かなりの校数を受けるため、要領よくこなさねばである。

いよいよ、受験勉強も佳境といったところだ。ということで、わが家は、過去問対策をはじめた。その際、日本学習図書(ニチガク)の「筑波大学付属小学校 2024年度過去問題集」を買って、子供と一緒にとき始めた。この問題集は、すべて過去問なのかと思いきや、ニチガクが似たような問題を作って掲載している問題も一部含まれていた。そして、そのニチガクの作った問題には、明らかな誤回答や、回答にまったくおなじ選択肢があったりと誤植のようなトンチンカン内容が散見された。すでに買って書き込んでしまったので返品はできないだろうが、とにかくひどい内容である。

 

幼児教室は、このようなダメな出版社が作る問題をそのまま教材に使ってしまっているのかもしれない。昨今、紙離れがいちじるしい。それによる出版不況で、どこの出版社も良い人材確保が難しい状況だ。追い打ちをかけるように少子高齢化が、幼児教材の質確保に対して、事態をさらに悪くしている。これらの要素が、幼児教材のレベルを押し下げている懸念がある。幼児教室の運営は、諸々のマンパワー的な課題が山積しているのがわかったこの頃となった。