神様は無口でいい。彼が羨ましいから、髪色を変えて。彼女が羨ましいから、服装を変えて。口調を変えて、ピアスを開けて、顔を変えて。とうとう変えるものがなくなったとき、わたしはこの手すら削ぎ落とすのでしょう。だからわたしはしあわせになれないのだと。とうに気付いてはいるというのに。変えなければならないのは、器でも中身でもなく、この思考。それがいちばん変え難いものだから困るのです。