結社誌に書いた時評 | 北山あさひのぷかぷかぷー

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袋小路の抜け出し方

まひる野で半年、時評を担当していました。

担当分が終わったのでまとめておきます。

 

 

1月号 「「女ことば」ですわよ」

 

『女ことばってなんなのかしら?「性別の美学」の日本語』(平野卿子著・河出新書)を読んだのをきっかけに短歌のなかの「女ことば」について書いてみました。

雪舟えま、平岡直子、塚田千束、睦月都、寺井奈緒美、谷川由里子各氏の歌を引用しています。

 

 

 

2月号 「ラブとリスペクトのあいだ」

 

古今和歌集がテーマの「100分de名著」最終週「女の歌は「強くない」のか?」を見て山中千瀬さんの歌を思いだしたという話。

 

 

 

3月号 「あなたの言葉は無力か」

 

1月の能登半島地震を機に、東日本大震災のときの歌人たちの反応をまとめてみました。

実はわたし、2011年の3月にはまだ短歌に復帰していなくて、震災当時になにがテーマになったかというのはあまりよく知らなかったのです。座談会とかは後で読んだ記憶があるけれど、素人すぎてピンときていなかった。

最近短歌を始めた人とシェアできたらいいなと思って書きました。

 

 

 

4月号 「定型をわかりたい」

 

自分でも何を書いているのかわからなかった回。

佐藤華保理さんの歌集批評会に出て韻律とか定型がまったくわからなくなったという話です(佐藤さんの『ハイヌウェレの手』はとても面白い歌集です)。

 

 

 

5月号 「それぞれの叛逆」

 

大河ドラマ「光る君へ」と菅原百合絵『たましひの薄衣』について書きました。まひろ、全然書き始めないですが大丈夫でしょうか。

 

 

 

6月号 「新聞歌壇のことなど」

 

永汐れいさんのnoteの記事をきっかけに、新聞歌壇の活況と結社について書いてみました。

結社に入会して10年以上経ちますが、賞をいただいたり歌集を出したりする中で自分の状況がガラッと変わり、いろいろしんどいと思う/思ってしまう/思わされることが増えてきました。

 

 

生活を削りながら書いたので読んでもらえると報われます。

7月からの時評はあの方だとか……。

大変ですががんばってください。楽しみにしています。