北山あさひのぷかぷかぷー

北山あさひのぷかぷかぷー

袋小路の抜け出し方

掲載情報(2026年)

◆「現代短歌」No114
「変じゃない? そのままでいるために」

◆「うた新聞」4月号
作品特集 「求肥」7首+エッセイ

◆「短歌往来」5月号
特集「同人誌と文学館、うたの現在地」
文学フリマに関するレポート「文フリ札幌、十年の「当たり前」」

◆「短歌」6月号
「うたかた」12首

◆「短歌研究」7+8月号
「チャンネルはそのまま」20首

◆「文藝春秋」8月号
「幽霊 2026」6首

フリーペーパー「展覧会的宝島」を作りました!

 

「わたしの好きな絵」をイメージした短歌5首と、その絵にまつわるエッセイを収めています。

 

参加者

大野理奈子、北山あさひ、鈴木精良、塚田千束、中村ハルカ

 

ネットプリントかPDFをダウンロードして読むことができます。

 

 

・ネットプリントで印刷する場合

予約番号:39070263(セブンイレブンのみ/8月11日いっぱいまで印刷可能)

 

 ・PDFをダウンロードする場合(8月11日まで公開)

下記URLからダウンロードできます。

https://drive.google.com/file/d/1PELHPw4hR7eaUeZ9ChJbZzN5AG0guCYu/view?usp=drive_link

 

有名美術館に並ぶ名画からゲームキャラクターのイメージイラストまで、様々な絵にまつわる言葉が並びました。

美術館で作品を眺めるように楽しんでもらえたらうれしいです。

 

掲載情報です。

 

・「文藝春秋」8月号 巻頭随筆

 「幽霊 2026」6首

 

分厚い雑誌ですが81ページに載っています。

ドラマ「銀河の一票」を見ていたときに書いた作品です。惜しくも最終回には間に合わず・・・。

めちゃくちゃな政治によって暮らしがどうなってしまうのか不安、というか絶望してます。明るい方へ、わたしたちは進んでいけるのでしょうか。

 

 

 

・海と短歌のnote 「白壁に燃ゆる母船を」

 

久しぶりに「海と短歌のnote」書きました。

たまたま知った谷井美恵子の歌についてです。

谷井美恵子、わたしの周囲では話にのぼらないのでどれくらい有名なのかわからないのですが、すごく好きです。こういうことを書くと「そんなことも知らないの?」って思われないかとか、知ってるマウントを取られないか怖くなるのですが、知らないものは仕方がない。出会えてよかったです。

 

 

新人賞でいちばん難しいのは、受賞することではなく落選したことをどうやって受け入れるかだと思う。

 

最近は落選した作品をnoteやブログに発表することが多いみたいだけど、わたしはそれを見ると「そんなことをしていいのかな?」と思い、そしてそんなふうに思う自分にもモヤモヤするのだった。

 

短歌研究新人賞の場合は30首応募してたとえば「候補作」だと14首掲載される。載っていない16首は選考委員が「採れない」と判断したということだけど、それを個人的に開陳していいのだろうか。いや、それは別に個人の自由で好きにしたらいいんだけど、「落選」というかたちで示された「評価」を作者はどう受け止めているんだろう、というのが最近気になっていた。作品に対する思い入れとか、作品を「供養」してあげたい気持ち、落選した悔しさは経験者として痛いほどわかるけれど、でも作品を公開してしまうのは自分に甘すぎないか・・・。

 

でもじゃあ評価ってそんなに絶対的なものなのか。

旧永山邸歌会のメンバーともよく話すけれど、評価軸というのはその場のメンバーによって変動するし、他の作品によって平均点みたいなものも変わってくる。

歌の見え方というのも置かれた場所によって違って見えたりもする。歌会ではいまいちの評価だった歌が連作の中では大事な役割を果たしていたり、新人賞でそこまで上位でなかった作品も歌集の中に入ると良いなと思えたり。

ちなみにわたしは結社にいたときに先生に落とされた歌もふつうに歌集に入れたし、添削案を聞き入れなかったこともたくさんある(聞けよ)。

評価というのはつねに曖昧で、なにを納得してなにを受け入れないかは個人にゆだねられている。その「折り合い」をどう付けるかにその人の選歌眼や作家性が関わっているのだと思う。

 

なので、自分の作品をどのように発表しても自由だけど、いったん落ち着いて自分の歌を見つめ直すことをおすすめします。

 

わたしが応募して落選していたときは「選考委員はまるでわかっていない」とか、上位入選の人の作品よりも自分の作品のほうがおもしろいだろと思ったりしていたが、そもそも選考委員に何を指摘されているのか、そして受賞作や上位の作品のどういう点が優れているのかもちゃんと理解できていなかったように思う。

落選した作品から歌集に入れた歌もあるし、見直してみたらダメすぎてゾッとしてお蔵入りした作品もある。

 

新人賞は宝くじじゃないし学園祭でもない。落選したらズタボロになってそこからまた歌をつくる。そういうことができる時間は意外にも短い。

また来年。

 

「北大短歌」vol.13 拝読しました。いいなと思った歌を挙げてみます。

 

大人になってノンフィクションみがつよくなるけどひかってる川なのだ  槻乃木奈

 

生き延びれば戦中派と呼ばれるだろう インクの絶えてなおも書き継ぐ  小西電波

 

毎日に早回しする表情のグルグル残像の阿修羅像  斉東司

 

壊れかけの冷蔵庫を黙らせるには強めに閉める 君もできるよ  舘上透

 

ゆびさきに蝉のぬけがら嵌めあってほほえみあった貸し切り砂場  石橋衛

 

からっぽの瓶のひかりよ満ちるべき愛があるかのような言い草  空木洞

 

ちがうこと つがうこと そのかさなりをまだくらい浜辺へ手を繋いで  横山航路

 

コンセントの向こうの電気を信じたらポーズをせずに変身できた  大崎素直

 

枯れ草が揺れて魚影のようだった 生きたいときにだけ生きていたい   辻村陽翔

 

天使にはパイナップル味 悪魔にはラズベリー味 約束になりたい  初谷むい

 

 

合宿レポートも読んでいて楽しかったです。

 

誌面では空木洞さんが『崖にて』の歌を鑑賞してくださっています。ずいぶん昔の歌で懐かしかったです。ありがとうございました。