浦安市が子ども対象に検査キットを配布する件について、
「検査すればするほど学級閉鎖が増えイベントがなくなり結果子どもたちのためにならない、不安を煽るのはやめて欲しい」という旨の連絡を数件頂いています。

確かに無症状やごく軽微な症状で検査することで、陽性者数を増やし恐怖心を煽る側面はあると思いますが、
一方で職場や学校から求められ“症状が軽微でも検査せねばならない立場の人”もいます。
そうした人が医療リソースを使って症状の重い人に行き渡らないという事象を無くすために効果のあるものだと思っています。

この件は専決処分(急を要し次の定例会での議決では間に合わないものを首長が議会を通さず決定すること)なので、詳細は9月議会で質疑されるまで分かりませんが、取り急ぎ、この件と“検査数をむやみに増やして不安を増長させコロナ禍を長引かせる”は切り離して考えるべきだと思っています。


また、もうひとつの目的である“子ども達の不安を取り除くため”の一例。

昨夜、長女の喉の調子が悪くなり、最初に口にした言葉は「もしコロナだったら部活のみんなに迷惑かける。みんなを濃厚接触者にしたら木曜の吹コン(吹奏楽コンクール)に出られなくなる!」でした。

そのリアクションを見た時、自分が罹患することより、自分に何かあった時にみんなを巻き込むことの申し訳なさの方が優先されるのかと、驚きました。

日頃“コロナ差別をやめよう”みたいなワードが巷に溢れており、罹患した人への陰口、みたいなのは表立ってはないけれど、子どもであってもそこへのプレッシャーは感じている。

その後備蓄していた検査キットで陰性、症状も今朝には落ち着きました。

昨夜すぐに検査出来たことで「どうしよう…コンクール…」と動揺していた彼女の不安を払拭することはできました。
検査キット配布の一義的な目的は医療の安定ですが、不安払拭にも一役買うのは間違い無いと感じた次第です。