令和4年度浦安市小中学校位教育課程カリキュラム(小中で夏休みがズレた件)について、教育委員会に詳細説明を求めました。
これまでの経緯を時系列で説明しますと、
R3、試行的に、
小1〜中3までの全ての学年において週1時間授業コマ数を減らした。(年間35週=35h)
結果→「児童生徒は平日の放課後時間の活用の幅が広がり、時間的に余裕ができた。教職員は教材研究や研修の時間が確保しやすくなり、児童生徒と向き合う時間が増えた。」
とするものの、「コロナ禍での試行であり、児童生徒のゆとりある教育活動や学びの質の向上につながっているかについて更なる検証が必要であること」との理由から、コマ数減の取り組みをR4も続けることとなった。(ここまで、カギ括弧は保護者への通知文からの抜粋)
各学校はイベントなどの実施方法で工夫をするものの、35hは捻出出来ないため、昨年度と同じく夏季休業(夏休み)で調整することとなりました。
その影響で、小中の夏休み期間がズレることに。
小学校 8月1日〜8月31日 (7月21日〜31日授業)
中学校 7月21日〜8月24日 (8月25日〜31日AMのみ授業)
(下線部がコマ数捻出のために授業に当てられる日程)
R3年度試行的にこの制度が導入された時に保護者からかなりの反発がありました。
小学生中学生にまたがって子どもを持つ家庭が夏のスケジュールが立てにくかったり、家族旅行に行くとしてもお盆のピーク期に近づくため金銭負担が増えるたりするという意見や、
共働き世帯は「中学生のお兄ちゃんお姉ちゃんがいてくれるから」という前提で夏休み期間のスケジュールを組むケースが多く、学童を利用していない家庭は仕事に影響が出る、昼食の支度ひとつにも響く、という意見などでした。
多くの保護者が学校や教育委員会に直接意見されたり、PTAを通して伝えたり、当然市議会の場でも複数回話題に上っているので、ネガティブな意見は十分伝わっているであろうになぜ同じことが繰り返されるのでしょうか。
?なぜずらす必要があるのか?
夏休み期間をどこに設定するかは小中の校長が集まって行われる校長会の場で教育委員会がヒアリングをして決めたとのこと。
通知文には「中学校では総合体育大会の支部予選が7月中にあり、小中学校で同様の夏休み期間とすることは難しい」とだけ書かれていたので、読んだ保護者が「小学校が中学校に合わせればいいだけじゃないか」と思うのは当然のことです。
(ちなみに総体の間休みにするのは、出場する生徒及び顧問の先生が不在となり授業が成立しない、という理由があり、総体の日程は浦安市が決められるものではないためそこに夏休みを当てるのは止むを得ないと思われます。)
ではなぜ小学校が8月の休み(7月下旬の授業)にこだわるのか、教育委員会に聞いてみました。
小学校側からの理由は3つ
…だそうです。
⑴については8月末の授業であってもほぼ同条件なのではないか?と思いそう言ったら、
先方(教育委員会)も「…そうですね」とのこと(なんじゃそりゃ)。
⑶については、夏休みの前後(休みに入る前と2学期始まってしばらく)は短縮授業でどのみち給食は出ないで午前帰りなのではなかったか?中学生は8月末にAM授業するけれどそこには熱中症の心配はないのか?というダブルスタンダード感も否めません。
そして⑵、「夏休みがズレるくらいだったら給食の回数減る方がマシ」という声もあるでしょうが、そもそも8月は絶対に給食センターを稼働させられないのか(8/24〜31に給食が提供出来れば中学生にとってもいいと思い)、給食センターに確認したところ、
稼働できない一番の理由は“メンテナンス”とのこと。仮に大掛かりな修理が必要なものが見つかった時対応できるよう、夏季休暇は欠かせない重要な時間だそうです。
それ以外にも・給食費の納入は月単位での引き落としなのでシステム改修が難しい、・(PFI事業なので)運営事業者との業務内容の変更(雇用など)が必要、・食材の調達、・献立の変更、・細部までの消毒、など話を聞いていると8月の稼働は難しいように感じました。
以上の話から、私個人としては、週1時間コマ数減してゆとりを持たせる、という考えそのものには賛成。しかし子ども達の夏休みが家庭の中でズレるというのはデメリットが大きすぎるので解消すべきであり、教育委員会からの3つの理由は「小学校の夏休みを中学校の日程に揃えることが出来ない」とはとても言えないので小学校の夏休みも7/21〜8/24にすべきではないか、と考えています。
これが固定化してこの先ずっと各家庭が不便を感じ続けることを避けるために、保護者の皆さんからの声を集め、次の議会で改善に向けて取り上げようと考えています。