おとといの朝起きた交通事故、私の娘が通う学校の学区内だったこともあり、発生直後から様々な情報が寄せられ、この2日間色々な方から話を伺いました。


現場となった交差点

概要としては交差点至近に停め園児の乗降をしていた園バスを越そうとした軽トラが、バスの死角になって見えなった交差点を渡る児童をはねてしまった、というのが事の経緯だそうです。

今後同じような事故を起こさないために出来うる手立てを考えねばなりません。
交通事故というのは複合的な原因で起こると言われていますし、上記が完全なる経緯ではないかも知れないので断定は出来ませんが、
まず「交差点至近で乗降させていた園バス」というのが道交法上あり得ない行動なので、「園としてここを正規の乗降場所として定めていたのか、当日のみハプニング的に運転士の判断で停めたのか」と担当課に確認しました。
すると「この幼稚園は私立なので指導は県の管轄」との回答で、事故の後は県警や県の担当課が対応しているとのこと。
管轄が分かれているのは仕方ないことですが、このような明らかな問題が見つかった時には、事実関係の確認と、他の私立幼稚園も含めた全園に対し送迎バスの乗降場所の確認や、今回のケースを伝えこのようなことがないように周知することは必要だと伝え、対応を依頼しました。


次にこの交差点の安全性です。
ここは予てから周辺住民から危険な交差点だと不安視する声があり、信号設置が求められていました。信号機はご存知の通り県警の公安委員会が整備しており、市としては警察に要望を出すことしか出来ません。
設置にあたっては交通量や道路幅員、事故発生状況などを踏まえて必要性が総合的に判断されます。
そうした意味では当該事故現場は「見通しがよく」「交通量・通行量共に少なく」「歩車分離がなされた」緊急度の低い交差点ということになります。
依って、この辺りは信号が極端に少なく、そのせいで油断してスピードが出がちな車も散見されました。
近隣自治会は2018年に信号が無理ならラウンドアバウト(ロータリー型の環状交差点)など出来得る安全対策を求める、とする要望書を出していましたし、個人的に市のHPや“市長への手紙“を通して信号機設置を意見・要望された方も複数いらっしゃいます。

しかし、自治会要望の方は「信号機、ではなくラウンドアバウトを求める要望書」として受理されており、市から県警に信号設置の要望書は出されていませんでした。
また個人がHPを経由して伝えた意見に対しては「警察に要望しました」と市から回答があったそうなのですが、担当課に確認したところ、それは「県警に正式な要望書を出したわけでなく、口頭で伝えただけ」だったそうです。
HPを通してのご意見は確かに膨大な数(この件に限らず)なので、全て実現に繋げられるわけはないですが、数年間に渡り地域住民が伝えてきたことは一つも形として前に進めようとされていなかったと思うと、今回の事故は起こるべくして起きたと言われても仕方がないですし、近隣にお住いの方達の怒りはごもっともだと感じています。

明日付で、複数の自治会や小学校PTAなどの関係団体が連名で、市に安全確保を求める緊急要望書を提出することになっています。

信号機設置が現実的でないにせよ、出来ることはまだあるはずです。

こちら、今日設置された注意喚起の看板。3箇所ありました。

看板設置の効果が如何程なのかわかりませんが、近年、より効果的とされる取り組みは様々あります。(国交省サイト https://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/sesaku/torikumi.html )
ゾーン30(速度規制)、イメージハンプや凸型ハンプ(道路塗装など)、また市民の方から「交差点にエッジAIカメラを、手前に電光掲示板を設置して歩行者を検知したら注意喚起の文言を表示させる」というアイデアを提案され、なるほどと思いました。
それぞれの設置条件は想像しているより複雑ではありますが、出来ない理由ではなく何が出来るかを考えていかねばなりません。
昔から、「事件や事故が起こってから動く、という姿勢がそもそもどうなの?警察も行政も!」と思っていましたが、このまま看板設置で終わり=事故が起こっても動かない、などということに決してならないよう、市の権限で何が出来るのか、この交差点に合った対策はどのようなものがあるか、他市の例も調べながら提案していきます。

最後に一つ反省を。
住民の方から怒りや動揺とともに様々な話を聞いて私もその感情に染まっていたので、市職員さんがヘラヘラと話したり、まず出来ない理由を言ったりする様子に心の中でキレてました。多分多少態度にも出てました。
『興奮している時ほど冷静に』紙に書いてどこか目立つところに貼っておこうと思います😓