今日は人間関係に影響を与える声の音色の秘密についてお話します。
よく声の音色と言うと「私こういう声だから」と言う方がいます。確かに元々の声帯の質は長さや太さにより決まっています。
ですが声帯から出る声そのものはプレーヤーで言えばCDや今で言えばサブスク音源。そしてそれを外へ伝えるのが頭蓋骨。スピーカーやブースト、イコライザーの役割をしています。
料理で言うと声帯は素材(お肉や野菜)、頭蓋骨で味付けする感じ(和風、洋風、中華、塩味、みそ味等)になります。
なので元々の声帯の音色は変えずに、味付けの部分で人の印象を変えることは可能なんです。
頭蓋骨と声帯の関係を音を出す機材で考えると図の左側。お料理で考えると右側のようになります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240810/13/juicekitan/4e/81/p/o1080060715473075222.png?caw=800)
そこで思い出してみて下さい。電話に出るときや接客の仕事をしてる人が声が変わるのを聞いたことがないでしょうか?
あれば声の音色の変化です。
つまり自然にその場のTPOに合わせて人は声の音色を変えているんです。それが家族や恋人、慣れてる人にたいしては1色の音色しか使わなくて言いたいことがきちんと伝わらず喧嘩になったりします。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240810/18/juicekitan/8d/ef/j/o1080060715473188697.jpg?caw=800)
感謝の気持ちはあってもそれを声の音色に表現していないと相手に誤解されたり怒りを買うこともあります。
この言語と音色の組み合わせで人が感じる口調が出来上がります。
ここで大切なのは~相手がどう受け取るか?~と言う相手目線があるかどうかです。心理学ではアサーションと言います。
お互いやお互いの意見を大切にしながら自分の意見も適切に伝えることです。
相手がどう受け取るか?と言うと「なんで相手にばかり気を遣わないといけないの?」と言われることがありますが、相手にだけ気を遣うのではなく、自分の言いたい意見を受け取ってもらうための手段や、本来相手が怒る可能性があることもすんなり口にするためなんです。そのため最終的には自分のためになります。
自分は悪い発言をしたつもりはないのに、何故かよく人と衝突する人はこの「声の音色のチョイス」に問題があることが多いです。
「なんでわかってくれないの?」「なんで私が(俺が)悪者になるの?」等と思った経験のある人は性格ではなくこれが原因かもしれません。
また仕事でも恋愛でも、第一印象を決める要素に声の音色は大きく関わっているので、会話中に音色を考えず話すと本来の自分とは違う印象を持たれたりします。
結論、人に好かれたいならまず
どんな声の音色をチョイスした「口調」で今自分は話してるか?
を考えながら話してみましょう。そうすると感情的な口調にもならないので冷静に意見が通り、相手にも自分の気持ちを認めてもらえます。
じゃアイドルみたいな声でしゃべらないといけないの?!
声優じゃないし声なんか変えられない!とよくご意見をもらいます。そんなことはありません、言葉を発することができる人なら誰でも自然な自分のままできることです。
次回はその具体例をお伝えします。