あたしができるまで(7) 男子校生活編3 卒業それは涙 | 人間関係は伝え方で100%決まる!メンタルボイストレーナー椎名竜仁

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今日、電車に乗っていて若人の会話を聞いていて

おばちゃん、気がついたの。


卒業の季節だって。


卒業まででなくても、学生にとっては


クラスが変わったり、


ゼミが始まるとか、


部活の立場が変わるとか、


何か〆に、切り替えになる時期よね。



あ~、社会人になると新入社員とかが入ったりもあるんだろうけど、

直接あまりこの時期が特別な時期ではなくなる。


ましてやアルバイトや派遣の人だと、

契約更新とか、商品で季節商品扱ったりはするだろうけど、

自分が何か変わるって感覚を忘れてしまうような気がしましたの。


なんだか少し、自分も大人になっていた気がして

物悲しいきがしました。


大人になるのが悪いんじゃないけど、

幼い日の思い出や感動を忘れたくないわ・・・って。


まぁそれに乗じて「卒業ソング」を無理やり作って

なんとか売り上げにつなげようとする歌とかは見ていて辛いけど。


でもそうでもしないと契約更新してもらえない厳しさ、

レコード会社の台所事情もわかるんだけどね~。


みなさん、なるべく好きな曲はCDを買ってあげてください。


って話がそれたけど、

そんな大人になったアタシが昔の思い出を

かさついた脳みそをほじくり返して書き起こすこのテーマ。


今回は卒業の時の男子校ならではのお話を・・・。


不思議ジュース大図鑑(予定)&お菓子と安らぎの言葉-3


そう、キョジャッキー(虚弱体質)で遅刻魔だったアタクシがお世話になったのが

保健室でした。


男子校の校内において、

唯一「女性」と言う性別のいる空間がこの保健室と食堂でした、ウチの学校はね。


学校に着いたのがすでに14時だったとき、教室に行ってもみんなに

やんややんやと言われるので保健室に入り、

とりあえず休みではなく遅刻扱いにしてもらったり、


ストーカーに追いかけられたりした時に

保健室で特別に先生に来ていただき授業をマンツーマンで受けたり、


本当に保健室の先生お二人にはお世話になりました。


そんな先生お二方に

卒業の日にお礼のお花を持っていきました。

同時に大学へ進学するという話とともに。


とてもお二人とも感動してくださって、

「あれだけ辛い思いもしたのにきちんと卒業まで

学校に来てくれて本当に良かった。

是非、大学にすすんでも新しい環境に負けないでしっかり勉強に励んで

自分を大切に、自分の思う大人になってね。」

と言いながら涙を流してくださいました。


あたしはそんな大げさなつもりではなかったんだけど、

先生達に、思いのほか迷惑をかけていたことを実感して

もう、アタシも号泣。



・・・ってこれだけなら青春のきれいな一ページだけど、

みなさん、おまたせしました。ここからが男子校ならではのお話。



アタシのクラスにね野球部のキャプテンがいたのよ。


なので野球部のメンバーが休みによく遊びに来ていたわけ。


で、いじめられはしなかったけど、よくいじられてたアタシは

野球部のメンバーのお気に入りのおもちゃだったわけ。


あっ、変なことはされてないわよw 


不思議ジュース大図鑑(予定)&お菓子と安らぎの言葉-bnm    その時に・・・


部員の一人ですごくアタシに気を使ってくれた子がいたの。

いつも「ごめんな、みんな調子に乗ると言いすぎるから」とか。


見た目もカチッとした顔つきで野球部ならではのしっかりした大きい体つきで

少し背は低めだけど、みるからに真面目な感じの人。


だから、きっと部員以外の人にも野球部のノリをぶちかますみんなに

ちょっと恥ずかしさを感じてるのかなって思ってました。


その子がね、ある日ストーカーに付きまとわれている時に

「おまえもそうなのか?」って聞いてきたの。


   

アタシはその時は何のことかわからず、

「    んっ・・・・・・・・?   何が?  」って笑顔で答えてしまったの。


何故か少しがっかりしたような彼の顔、今でも忘れられないわ。



今ならわかる、


彼が何を言おうとしたのか。


でもその時の幼稚なアタシの頭では深読みできなかったのよ、ごめんなさい。


本当にごめんなさい。


そして、彼はそれからも会うたびに優しくしてくれて

その優しさにアタシは甘えてました。



そんな日が続き、卒業式の日、


保健室へ持っていく花かごを持っていつもの電車に乗っていたアタシ。

でも、電車は無情にも卒業とか関係ない大人がたくさん乗っている

朝のラッシュ時間。


そんな車両に、小さいとは言え花カゴなんて持っているやつは

邪魔でしょうがなかったんだと思う。


押され、


倒れそうになり、


でも花を傷つけないようにかばって、


でもかばうと、つり革を持てず倒れそうになってしまったの・・・


何駅か過ぎたとき、もう無理!!!


そう思った瞬間・・・・・・・・・・



              「大丈夫か?」


いつもと同じ優しい声が聞こえました。


振り向けばその彼が支えてくれていました。


あっ、そうか、さっき止まった駅で乗ってくるんだった、この人。



そして、彼はそのまま花カゴを持ってくれて、

駅を降りてから

学校の門まで一緒に歩きました。


卒業の日になって、初めて二人っきりで長い間

会話らしい会話をしました。



その時、いつも優しく言葉をかけてくれていた彼が

もしかして自分に好意があるかもしれない事に初めて気がつきました。


でも、今更、

 

どうしよう。


しかも、それが自分の勘違いだったら


すごく恥ずかしい。


だったらこのままにしておこう


もうすぐ学校に着くし、


クラスもちがうから、


今更さぐるような事もできないし。



そんな事を考えながら会話を続ていると、いつしか学校に着いていました。



彼は花カゴを渡してくれて


「元気でね」

と一言告げると、そのまま校舎の中へ消えていきました。


僕は、彼から受け取った花カゴを渡すために

保健室へと向かいました。


そして、保健室の先生と一緒に号泣したわけです。


泣きながらも、また式の後にいつものようにクラスに来るかもしれない。

もし来たら、今度こそ確認してみよう。


来なかったら僕の勘違いだと思おう。


そう決めて保健室から自分の教室へと向かったのでした。


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あ~!!!今のアタシならそんな失態はしないのに!!

ぜ~ったいしないのに!!なんてウブだったのかしら!!!


自分で許せないわ。

って事で続きは次回。