4/21放送、NHKスペシャル 「大返済時代 ~借金200兆円 始まった住民負担~
」を見て。
上記HPから番組の概要を引用しておく。
番組では、下水道普及率が全国でもトップクラスの「熊本県長洲町」が取り上げられていた。前町長の時代、バブル崩壊後の不況対策として下水道工事を毎年10億円以上行い、現市長に替わって赤字が判明しても下水道工事を続けていた。しかし、「地方財政健全化法」の施行により、20億円の借金があることを住民に説明。給食センター廃止、6億円あまりかけて造った「金魚の館」も閉館し、法人町民税を1万円上げた。その後さらなる対策として、国民健康保険料を2万3千円上げている。
給食センター廃止により、ここから発注を受けていた橋口さんは年間200万円の収入がなくなるだけでなく、法人町民税と国民健康保険料のアップというダブルパンチを受けている。橋口さんに借金が「地方債」という形で書かれた、当時の「町民だより」を見てもらっていたが、その記述を借金として理解できる人はいなかったであろう。
前町長は国の下水道普及推進を確認するために国の関係機関を訪れ確認しているが、その時の回答は「どんどんやれ」というもので、当時の総務省事務次官の嶋津さんも「国にも責任はある」と語っている。
国の景気対策に踊らされ、今になって国から切り捨てにされているかのような印象を受けるのは、私だけであろうか?
将来的に宅地になるだろうと、水田の真ん中に1億円以上かけて下水道工事を行った場面では、なぜ不要な工事まで行ったのか、なぜ止めることができなかったか、悔やまれてならない。
財政破綻した夕張も同じで、なぜあれ多くの観光施設を造り続けたのか、と虚無感を感じる。
借金の責任を町長や町議会、そして住民に向けても無意味であろう。しかし、今回のことで橋本さんが「今まであまり関心を払ってこなかったが、意識をして見ていかないといけない」という言葉は、我が身のこととして
全国の地方自治体の借金は200兆円。さらに国の借金は800兆円を超えている。
これらの借金の返済は、これから国民および地方自治体の住民が行っていくことになる。
「GDP2倍の借金、日本は世界の落ちこぼれ? 」で、
800兆円以上の借金がありながら「地方のため」と称して道路を造り続けることが、本当に必要なのであろうか。また、国の借金をどのように返済していくつもりなのであろうか。
今回の番組は、国や地方自治体の税金の使い方(公共工事など)に無関心であってはならない、と強く感じさせる内容であった。無関心であった”つけ”は、住民自身が払っていかなければならないのだから。
なお、上記番組の詳しい内容は、ブログ「50代オヤジの独言 」の「NHKスペシャル「大返済時代」 」に書かれているので、興味のある方は参照していただきたい。
上記HPから番組の概要を引用しておく。
いま全国各地で公共料金の値上げや、公共サービスのカットが相次いでいる。上下水道の料金の大幅値上げをはじめ、医療費補助のカット、自治体独自の増税など、住民生活を直撃するものばかりだ。
きっかけは、夕張市の財政が破綻状態になったこと受けて去年成立した「地方財政健全化法」。自治体本体の「一般会計」に、上下水道や公立病院、交通機関といった公営事業の「特別会計」を連結して財政状態をチェックすることになり、「隠れ借金」とも言うべき公営事業の借金が表面化しようとしている。自治体は借金や赤字の状態によっては実質的な破綻と見なされ、国の監督下に置かれることから、公共サービスの見直しにまで手を付けざるを得なくなったのである。
番組では、下水道普及率が全国でもトップクラスの「熊本県長洲町」が取り上げられていた。前町長の時代、バブル崩壊後の不況対策として下水道工事を毎年10億円以上行い、現市長に替わって赤字が判明しても下水道工事を続けていた。しかし、「地方財政健全化法」の施行により、20億円の借金があることを住民に説明。給食センター廃止、6億円あまりかけて造った「金魚の館」も閉館し、法人町民税を1万円上げた。その後さらなる対策として、国民健康保険料を2万3千円上げている。
給食センター廃止により、ここから発注を受けていた橋口さんは年間200万円の収入がなくなるだけでなく、法人町民税と国民健康保険料のアップというダブルパンチを受けている。橋口さんに借金が「地方債」という形で書かれた、当時の「町民だより」を見てもらっていたが、その記述を借金として理解できる人はいなかったであろう。
前町長は国の下水道普及推進を確認するために国の関係機関を訪れ確認しているが、その時の回答は「どんどんやれ」というもので、当時の総務省事務次官の嶋津さんも「国にも責任はある」と語っている。
国の景気対策に踊らされ、今になって国から切り捨てにされているかのような印象を受けるのは、私だけであろうか?
将来的に宅地になるだろうと、水田の真ん中に1億円以上かけて下水道工事を行った場面では、なぜ不要な工事まで行ったのか、なぜ止めることができなかったか、悔やまれてならない。
財政破綻した夕張も同じで、なぜあれ多くの観光施設を造り続けたのか、と虚無感を感じる。
借金の責任を町長や町議会、そして住民に向けても無意味であろう。しかし、今回のことで橋本さんが「今まであまり関心を払ってこなかったが、意識をして見ていかないといけない」という言葉は、我が身のこととして
全国の地方自治体の借金は200兆円。さらに国の借金は800兆円を超えている。
これらの借金の返済は、これから国民および地方自治体の住民が行っていくことになる。
「GDP2倍の借金、日本は世界の落ちこぼれ? 」で、
世界経済フォーラムが発表した「2005年世界競争力報告」で、日本は「政府債務」の部門で117カ国、地域のうち、なんと114位と不名誉な順位に上げられた。報告は「世界最悪の諸国に含まれ、財政的節度が欠如している」と指摘している。と書かれている。日本の財政対策はどうなっているのか、疑問に感じる。
800兆円以上の借金がありながら「地方のため」と称して道路を造り続けることが、本当に必要なのであろうか。また、国の借金をどのように返済していくつもりなのであろうか。
今回の番組は、国や地方自治体の税金の使い方(公共工事など)に無関心であってはならない、と強く感じさせる内容であった。無関心であった”つけ”は、住民自身が払っていかなければならないのだから。
なお、上記番組の詳しい内容は、ブログ「50代オヤジの独言 」の「NHKスペシャル「大返済時代」 」に書かれているので、興味のある方は参照していただきたい。