小森です。
待ちに待った「行楽の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」ですが、満喫されてますか?
何といっても「豊穣の秋」ですから、
「海の幸」「山の幸」が盛りだくさんの季節ですが、
「秋の味覚」を実感させ、食卓を飾ってくれる一品が「栗ご飯」
皆さん、栗はお好きですか?
「栗」といえば、「茹で栗」をはじめ、「甘栗」や「モンブラン」「マロングラッセ」などスウィーツでもお馴染みですよね。
正月になれば、「金運」や「商売繁盛」をもたらす福食としておせち料理に「栗きんとん」が欠かせません。
ところで表題の通り、「栗」は英語で「マロン」ではないのをご存知ですか?
英語で「栗」は、正しくは「チェスナット(chestnut)」。「マロン」ではないんですね。
「マロン」はアメリカでは、なんと「ザリガニ」を意味するそうです。
日本で「栗=マロン」の認識が定着した理由は、「マロングラッセ」にあるそう。
「マロングラッセ」がフランスから日本に伝わった時に、日本にはマロン(トチノキの実)が少なかったため、代用として栗が使われるようになったことから、「栗=マロン」という認識が定着してしまったみたいです。
ちなみにフランスでは、栗は「シャテーニュ(chataignes)」といいます。
英語で栗の話をする際は、くれぐれも気をつけましょうね。
そもそも「栗」は、日本ではお米よりも太古の昔から食べられていたとのことで、約九千年も前から縄文時代では主食として食べられていたそう。
稲作文化が日本に伝わってきたのが今から三千年前ですから、
当然、縄文人は土器で栗と米を一緒に調理し、最初に栗ご飯を食したのは縄文人だと考えられているそう。
木の実文化を代表する「栗」とご飯の美味のコラボレーションは、縄文人にとって衝撃的だったでしょうね。
「栗」といっても侮れないのは、その栄養価。
ご飯が伝わる前の主食だったわけですから、炭水化物をはじめ、ビタミン類やミネラルも豊富なんですね。
🌰ビタミンB1・・疲労回復、肌のターンオーバーの活性化をし、美肌を保つ。
🌰ビタミンB6・・たんぱく質の代謝に貢献し、皮膚や髪を健やかにする。肌荒れ防止にも。
🌰ビタミンC・・肌荒れや日焼け防止効果をはじめ、風邪予防になり、加熱に強いビタミンC。
🌰カリウム・・むくみや高血圧予防に。
🌰マンガン・・たんぱく質、脂質、炭水化物、の代謝に関わる酵素の働きを補助し、代謝を施す効果がある。骨粗鬆症の予防にも。
🌰銅・・コラーゲンやエラスチンの生成に関与し、美肌に貢献する成分。貧血予防にも。
🌰亜鉛・・皮膚のコラーゲンの生成や、髪の発育に欠かせないミネラル。
🌰タンニン・・抗酸化作用が高いポリフェノールの一つ。渋皮に多く含まれ、動脈硬化予防やアンチエイジングに効果的。
きっと縄文人も栄養価の高い栗パワーで、健康と美容の恩恵を受けていたのでしょう。
私たちのご先祖様が三千年も前から食べていたであろう「栗ご飯」をはじめ、旬の「栗」を美味しく堪能してくださいね。
次回の食養生は、11月1日にアップします
それではまた!