出版を目指す方へ~僕の経験から~ | Cobalt Blue by HIDEO。

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詩の他に写真、イラスト等もUPして行きたいと思います。日常、音楽ネタ、下らん戯言等も…(笑)。
気軽に読者になってください…。ヨロシク。

最初に言っておきますが、僕はまだ紙の出版はやったことはありません。でも出版依頼は数多く来ました。電子出版では二冊刊行しております。ここでは僕の経験から、出版を目指す方へアドバイスみたいなことを簡単にして行きたいと思います。


僕は文芸作品を書く作家でもあります。自己啓発本ではありません。その手の方は解りにくいかもしれません。あくまでも文芸作品と言うことで…。


まず作家は書き始めた時は主観的です。客観性に乏しい…。ここは客観性を身に付けることです。読者の意向を無視して書きたいものを書いたって売れるわけがない…。


僕は文芸社と言う出版社で初めて認められました。四十一歳の時です。詩集でした。まだ出版のシステムが解らず、ただ出版してみたい…と思ったのです。作品に自信があったから。


僕が最初に書いた作品は十九の時でした。まぁまぁ、酷いもので…。馬鹿なんじゃないのと思っていました。現在のような完成度の高いものではありません。若い頃ってそうでしょう?井の中の蛙です。


元々は音楽家を志していたので、曲に付ける「作詞」をしてみたかったんです。


…つまらなかったですね。恥ずかしいですね、今思うと。馬鹿馬鹿しい。思わず書いたノート破って捨てましたよ。そんな記憶があります。


まずね…自信作が出来上がったら他人に見せること。一番いいのは出版社。文芸社なんか最適です。原稿を持ってアドバイスを聞きに行きましょう。


そこで…傷つく人は多くいると思います。「井の中の蛙」だったことが解るんです。ふて腐れず真摯に聴きましょう。


またサイトに参加するのもいい。仲間ができますよ。


ただね…いろんな人がいますからね。いろんな人です。気の合う仲間もいればまるで反社会的な奴もいいる。馬鹿にしてくる奴もいる…。


いいんです。もまれましょう。人間社会の勉強です。ここで見聞が開けてくる。


ブログなんかもいいですね。コメント欄やメッセージ欄は開けておきましょう。僕はもうすでに閉じているけど…。僕の今現在の状態はお解りですね…。


いろいろな人からコメントをいただきましょう。作品が良いのなら評価のいいコメントが舞い込んできます。その中に…商業的意図があったり、精神的に病んだりしている人のコメントも入ってくるようになるでしょう。厄介ですが…。


まずね、サイトでも、ブログでも「嫉妬と憎悪」されれば本物に近い証拠ですよ。中傷されれば大したものです。イイから中傷されるから…。


また、イジメやシカトがあります。


僕もね…サイト上の人気投票で初の一位を取った作品がります。「The Rising Sun」という詩ですが…。一位を二日続け、三日目で三位というもの凄い結果が出てきました。サイトに参加して数ヶ月目のことです。


…コメントが入りません。一切。今まで入れてくれた友人も入れてくれません。頼んでも入れてくれません。シカトです。


こういうものですよ…人間世界というものは。


二度目の一位を取ります。二日目で九位と言う成績を残します。「Losing You」という異種な独特な詩世界なのですが…。


…やはりコメントが入りません。また…。その間に一位を取っていない詩にはコメントは入るんです。でも一位を取ると入らない…。


孤独ですよ。この時は…。


でもね、ここで自信が付くわけです。「みんな嫉妬している…」そう思うから。そうなればしめたものです。次々と結果を残して行くうちに三度目の一位を取った時はコメントがたくさん入りました。サイト上で慕ってくれ仲間が多くでき始めるからです。人気が出てくる…。「Ballet」という詩です。


この後もいろいろとあります。精神的に病んだ奴とか、親しかったのに急に態度が激変する奴とか…。裏切りもあるんですね…。


その間、四作連続一位とか、五作連続一位とか…。華々しくやっていますがね…。


まぁ、もまれることはいいことです。僕はそうしているうちに出版賞とか取って行くのですが…。


自分も成長して行くんですね。もまれながら…。だから怖れてはなりません。よほどのことがない限りそこにいましょう。鬱病になりそうだったら止めた方がいいけど…(笑)。


医者のせいで病気が再発したりもしました。人間いろいろとあります。方向転換しようと、職業作詞家の道を選び、六本木の事務所へ行ったこともあります。そこでは詞先で行こうと思ったので仕事は舞い込みませんでしたが…。曲先で仕事を得ようとしたらとんでもないことになっていたでしょうね…。まぁ…辞めていたでしょうが。


今は詩人・作詞家・作曲家・アーティスト・プロデューサー・編曲家…。とマルチに進んで行く道を選んでいます。どれも的を経ていることがその後の経験で解ったからです。


それはともかく、嫉妬されれば本物だ…ということがお解りいただけたでしょう。そして客観性を得ること…。


要するに「見聞」が必要なわけです。外の世界を見ることは重要です。引きこもってはいけない…。


自信が付いたらもう怖いものはありません。身近な友人に手紙を送り作品を見せましょう。ノベル、詩集、絵本等…。ビックリされるはずです。「凄いね」って言われますよ。コンテストにも振るって応募しましょう。力試しです。



そして今まで言ったことを踏まえて、バイトでもして軍資金の調達…。出版費用は上手く行けば180万から150万…。出来が良かったらね。単行本価格です。賞なんか取るともっと下がる場合もあります。でもこの辺は見ておきましょう。ローンもあります。


出版してだいたい一万五千部以上売ると元が取れるでしょう。印税は増刷されて8%から10%くらいです。初版は千冊くらい売っても数万ですが…。初版は印税少ないからね。


十万部以上売ったら一千万円くらい入りますよ。計算すれば解るでしょう?一冊800円から1200円だとしてね…。



そしてね…本物が磨きがかかると「権力」と闘うことになります。これはいいよね。社会に出れば解ることだから…。


芸術家にとって「権力との対峙」は避けられません。一番恐ろしいけどね…。



そんな感じです。簡単に…。