概要:ロバート・ラドラム原作、及びマットデイモン主演で映画化されているボーンアイデンティティー(原作の日本語題は暗殺者)の映画ベースのゲームです(原作を読んでないのでわかりませんが、映画にはないストーリーがいくつかあるのでオリジナルなのか小説ストーリーかもしれません)主人公は記憶を失った暗殺者で自身の出自及び過去などを明らかにするため行動する。映画でもおなじみの近接格闘戦や射撃、脱出アクションやカーアクションなどさまざまな要素のあるアクションアドベンチャー。
レビュー:まずゲーム内容は非常に単純で、ゴッドオブウォーの様な(私はやってないが)タイミングよくボタンを押してキャラクターを操作するタイプのアクションが満載、いやはっきり言ってそれしかないようなものでキャラクターを操作する部分は少ない。シューティングは非常に退屈で面白さはほとんどない。カーアクションも中途半端で爽快感などはないだろう。面白いのは敵との近接格闘で、これも結局タイミングでボタンを押すだけだがこちらのアクションや敵の反応がかっこいいので楽しい。タイミングアクションやムービーゲーといわれるものが極端に嫌いなものは受け付けないだろうが、映画ファンは結構楽しめると思う。
ストーリーはほとんどが映画;一応小説を原作としているようですが、アクションの元になっているのは映画です。ただ映画では語られていない部分があることとラストの展開が映画とは違うという点が小説由来という部分なのでしょう。主人公の顔は今後フランチャイズ(続編製作)の予定があるために映画のマットデイモンの肖像権を取得しなかったそうだ(私には意味がよくわからないが)。デイモンファンには残念なところだろうが、むしろ映画より主人公に表情がある。このゲームはアクションがメインだがそれぞれのキャラクターの表情が面白い。パンチをしようとしている時に顔が力んでいたり殴られたときにゆがんでいたりする。最近のゲームでキャラクターに表情があったのはHL2ぐらいしか記憶していないが(オブリビオンは主人公の接し方で相手の表情が変わったが特に印象的ではなかった)、格闘中にキャラクターの顔がだんだんとつぶれていくかんじ(ボクシングの試合経過のような)は映画をよく再現している。しかし格闘が終わるとすぐに血も痣も消えてしまうのはがっかり。映画のように最後のほうは腕は上がらず足はびっこひいて歩いている感じが好きだったが、続編が出るならそのあたりに期待しよう(ちなみにカーアクションも映画のようにボッコボコに車が壊れても逃げ回るが、そもそもそこまで壊すにはわざと自分で壊さないといけない)。
格闘は非常に面白かっただが飽きる;映画のシーンのような超接近格闘がゲームの面白いところだが結局これもタイミングで、決して2Dや3Dの格闘ゲームのようなコマンドプレイではない。しかしそこに目をつぶってもキャラクターの動きはかっこいい。近くに壁があったり机があったりアイテムがあればアクションのゲージをためてスペシャルな攻撃ができる、これがかっこいい。ただし敵にあまりバリエーションがなくボスも同じような動きしかしてこない。もっと攻撃と敵の動きにバリエーションがあったら最高だった。
シューティングとカーアクションはどうにも…:シューティングははっきり言って面白いところはない。簡単に当たるし弾切れになることもほとんどないだろう。むしろ銃を使うことを避け格闘に持って行こうとするかアクションゲージをためて一発できめてしまいたくなる。銃撃をするしかない部分もあるがそういうときにも爆発するオブジェクトを使うなど面白くなる工夫をプレイヤーがしないと楽しめないだろう。私はどんな場面においても車の運転が苦手だが、このゲームのカーアクションは別にそういう次元でもなく面白い部分がなかった。あえてぶつけるとか無理な行動をして自車が壊れて助手席の彼女(ちがうか)がキャーキャーいってるのを楽しむとかそういう方法しかないだろう。
総合評価 3500円 タイミングゲー、ムービーゲーではあるが映画が好きで全作見ているようなファンは結構楽しめるだろう。アジア版でもストーリーを理解するのにそう難しくはないはず。シューティングは退屈でカーアクションはおまけ程度。プレイヤー自身が努力して楽しもうとしないといけないが、それがはまると結構楽しいだろう。なお、マルチプレイには対応していない。