夏前くらいの中学生の子の入塾面談でのこと。
こちらはその子のことを全く知らないので入塾面談では色々な質問をしていきます。
得意科目や苦手科目、定期考査の点数、模試を受けたことがあれば模試の偏差値など成績に関することはもちろんですが、部活やどんな日常生活を送っているのかを尋ねます。
お子さんに尋ねるだけではなく親御さんの目線からどう見えているのかも尋ねます。
この面談で気になったのは定期考査の勉強時間やその内容についてです。
お子さんに定期考査は勉強して受けてる?と尋ねると、
「試験前1週間から勉強を始めて…」
と、きちんと勉強している様子。
話していることが本当だとすると、勉強内容や時間に対して点数が取れていなさすぎかなぁと思いながら話を聞いていました。
すかさず親御さんがつっこみをいれます。
「そんなにしてないでしょ?試験前は家に帰って…」
と、親御さんから見ると、お子さんは勉強していないという認識の様子。
その後も色々話を伺っていきます。
しかし、親御さんが口を開くと、本人の表情が曇るんです。
シュンッて、するんです。
もしかして…と、思って、もう1度本人に試験前の勉強について聞くと、
「あまりしていません。」
親御さんは特につっこみをいれません。
他の質問してきたことも、ちょっと角度を変えて聞いていくのですが、答えがネガティブになっています。
さらに1度目のしゃべり方と全く声のトーンが違うんです。
空気を読んで思ってもないことを答えているんだろうなぁ…
そこで、
「そんなこと思ってないよね?本当はきちんと勉強していると思ってるよね?」
と、聞くと、本人キョトーン・・・
「思っていること分かってもらえないんじゃない?」
本人の目には涙が浮かんでいます。
その姿を見て親御さんはびっくり。
その後きちんと本音を話してもらって、親御さんにも理解してもらえました(多分ですが…)。
成績が出ていないという状況は勉強していないという証拠ではありません。
成績が悪くても頑張っている子もいます。
別に勉強ができる子の方が頑張っているということは必ずしも言えません。
成績はいいけれど勉強をしていない子も中にはいます。
頑張る成績の悪い子もいます。
成績が奮わなくてもいい子ちゃんだと言うことも多々ありますよ。
頑張っていることも分かってもらえないのは、可哀想です。
ましてや、勉強してないと思われてしまうのは流石にやる気をなくしてしまうでしょう。
「ほめる教育」、「怒る(叱る)教育」なんて二元論で考えられがちですが、まずは理解してあげるのが大事だと思います。
ほめるのか、怒る(叱る)のかという部分は枝葉でしかない気がします。
面談が終わって、本人は晴々とした表情で帰っていきました。
良かった、良かった。