イキテイタイ | ジュチリアス式日記 超 新装開店Ver and deadstock
1週間ほど前、強烈な自己嫌悪に陥る大失態をやらかしてしまい、ホントにこのまま死んでしまうのではないかという位落ち込んだ。
2日間何も食べることが出来ず、眠ろうとしても苦しくて眠れず、体重が2Kg減った。(微妙に大したことないとか言うなよな)

普段は落ち込んだとしても自然回復するのだけど、今回ばかりは我が身の愚かさを心底呪い、苦悩のどん底で自分の存在意義など見つめ直してしまった。

そしてたどり着いた結論が

生きていたい。 

ってことだった。

もう少し具体的に言うと、食事を美味しくいただき、気持ちよく眠り、身近にいる大切な人を大切にして、仕事に真剣に取り組み、未来に希望を抱き続ける。
そんな当たり前とも言える生活の原点に立ち返らなくては!と切実に感じた。

だもんでここ数日


生きていたい。 
生きていたい。 
生きていたい。 

と思いながら日々を過ごしている。

で、この「生きていたい」いつかどこかで感銘を受けた言葉だな、などと思うに至り記憶を巡らせたところ、思い出した。

「ドラッグストア カウボーイ」って映画のラスト近くのシリアスな台詞だ。

1989年公開。ガス・ヴァンサント監督。
ワタシが若い頃大好きだった映画。

快楽主義の若者男女4人組がドラッグストア(日本でいうと病院の近くにある処方箋の薬を販売してるような薬局)を襲撃して、気持ちよくなるクスリを強奪しながら旅をする。
このあらすじを書きながら、なんてぶっ飛んだ話なのだろう改めて思うのだけど、とにかくカッコ良くて美しい映画だったと記憶している。

その映画のラスト近くの場面で、マット・ディロン(超イケメン!)が演じる主人公が、ジャンキー生活をやめる決意をして仲間の制裁を受け、死にかけた状況で静かに思案するのだ。

「ジャンキーは賢い。自分が何が欲しいか知っているからだ。だけど俺は生きたい。生きていたいんだ。」

確かこんな感じの台詞だったと思う。
この一節はワタシの尊敬する作家の村上龍さんも何かのエッセイで絶賛していたので、よく憶えている。

「生きていたい」と願いながら死んでゆく映画の主人公と異なり、「生きていたい」と思いながら生きてゆける自分はとても幸運なのだと思う。
そう思えるくらいには立ち直った。