クルーズ旅行第二弾です。
コースは沖縄・那覇の港に集合で、石垣島、台湾、宮古島をめぐって、那覇に戻って解散だった。
今日は直接クルーズ船とは直接関係のない話ですが、さっそく始めます。
石垣島にて
港に着くと、観光する人はいっせいに下船する。
クルーズ船の用意したツアーもあるのだけれど、それに申し込んでいない場合、勢いタクシー探しに奔走することになる。
私と友達Eちゃんもご多分にもれずタクシー乗り場をウロウロ。
そんなに時間もないことだし、石垣での目的地は港から近場のフサキビーチと鍾乳洞に行くことにしていた。
お客さんを下ろしたばかりのタクシーを見つけて、ソッコー駆け寄って目的地を伝ええると、運転手さんは「次のお客さんの予約が入っているけれど、その場所なら時間的に大丈夫なので、どうぞ」と言ってドアを開けてくれる。
運転手さんは、車を走らせながらポイントとなる名所や石垣島についての話を上手に話してくれる。
聞けば定年まで観光バスの運転手さんでガイドも兼ねていたそうだ。定年してからそのバスの系列会社のタクシー会社で仕事をしているという。
運転手さんは「だから、ついついしゃべりすぎちゃうんですよ」と笑う。指名がたくさん入るという話だったが納得。
その運転手さんが目的地に着く前に言った。
「私ね、これからの夢はね、後輩の運転手たちに自分が観光バスで経験してきた観光ガイドのすべてを伝えることなんですよ」
そうすれば石垣の魅力をもっと知ってもらえるし、お客さんにも喜んでもらえると思うし、運転手さんも指名が入るかもしれない……そうだ。
もちろん無償で自分での知識や情報をすべて伝えたいとのこと。
すてきな夢です!
(台湾)十份にて
台湾で下船した日、同じテーブルで食事をする4人の人生の先輩女性たちと九份、十份に出かけることにした。
十份行きの目的は、願いを書いたランタンを飛ばすこと。
6人で1つのランタンを購入してみんなでたくさんの願いを書いた。
そのうちの1人Tさんが『空にいる夫に届きますように』と書いた。
その夜の夕食でTさんがパートナーさんが3年前に亡くなったことを話してくれた。
Tさんは旅行が好きで、パートナーさんはいつも快く送り出してくれていたそうだ。
そして、明日から旅行という日の夜、パートナーさんが心筋梗塞で救急搬送された。危篤状態から意識を戻した際に、最初に言った言葉が「あれ? 旅行に行かなくてよいのか」だったそうだ。
そして、また意識がなくなった。2か月後にパートナーさんは亡くなって、その言葉が最期の会話。
だから、今も旅行に行ってそれを楽しむことが、パートナーさんにとっての供養になると思っているそうだ。
そういう意味で、あのランタンの一文になったのね
今日は長くなりましたが、どうしても書きたかったことです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。