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【テスラ -9】

まさに海から陸に上がろうとしたときに、クラゲたちのカラダに異変が起きた。

直径100メートルの甲羅部分に放射状の亀裂が入り、

その亀裂に沿って細かく分かれていく。

「えーっ!これってなんなの?」

ケイとアンナは、思わず叫び声をあげてしまった。


「これは、まずいな。たぶんこれが陸上モードなんだ。」

「どういうこと?」

「海の中に浸かっているときには、海水を自分の分身のように使うことが

できるんだろう。

だから、砲撃されてもその海水が砲弾を包み込んで無力化する。でも…。」

「でも?」

「陸上に上がったら、その方法は使えないんだ。分裂っていうか、分身するんだろう。

分身したひとつひとつには、神経細胞がつまり心臓が一個ずつ入っているから、

攻撃に強くなる。」

「そうか!そういうことなのね。」

「でも、やっかいなことがある。それは、行動が素早くできると同時に隙

間から侵入できるってことだ。」

「それってヤバクない?」

「そう、とってもヤバイよ。このシェルターにも入ってくるだろう。」

「じゃあ、逃げなくちゃね。」

「籠城作戦も見切りをつけなくちゃ。」


ケイは、PCにあるコトバを打ち込んだ。

そして、アンナと二人で扉の方にカラダを寄せた。

部屋全体がかすかに振動するや否や、部屋の中央部にぽっかりと空洞ができた。

下に続く階段が見える。

「さあ、行こうか。」

「どこへ行くの?」

「房総沖だよ。」

「大丈夫なの?」

「うん、、もうクラゲたちは上陸してるよ。」

クワッドコプターミオからの画像をみながらアンナを促した。


階段を下りていくとそこには小さな薄緑色の潜水艇が停泊していた。

大きさは10メートルたらず、前方には窓がいくつかついている。

水上にゆらゆらと浮かんでいる。

「さあ、乗るよ!」

ふたりは梯子を上るとハッチを開けて乗り込んだ。

(続く)

【2015年2月記】





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