ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
ぽちっとしていただけると張り切ります。


【ミームの理(ことわり)12】

「ついにヒトが反乱を起こしたんだ。」

「それは、どういう意味ですか?」

「もともとは、ヒトの欲望からはじまったことだ。20世紀初頭は、

ヒトの寿命は50歳ほど。

それが21世紀になると80歳にまでなった。

それでも長生きへの欲望は留まるところを知らない。」

「生物の本能ですか?」

「実は本能ではないんだ。生物の本能は、次の世代を自活できるまで育てること。

そこまでだ。」

「じゃあ、現代のように3世代、4世代が同時期に生きていることは

本能を越えたところにあるんですね。」

「その通り、1万数千年前、まだ狩猟・採集で生きていたころは、
 
 12歳から15歳で結婚し子供を産み育て28歳ぐらいで寿命を終えた。

 それで次の世代に生を継承することができた。」

「そんなに短かったのですか?」

「そう!でも、不満を言うものはいない。それが普通だったからだ。

不平不満は、他者と比べて違いを認識することで起きるものだ。」

「私は、バイオチップで作られていますが、その心情はとても理解できます。」

「そして、ついには農業が始まった。ここが転換点となった。」

「食料の蓄積ができるようになったわけですね。」

「それは、富を生み、貧しいものも作った。支配者が現れ、抑圧された階級も生んだ。

一方で寿命は延びて人口が増えていった。」

「人口が増えると争いが増えてくるような気がしますが。」

「その通りだ。人々は、農地を増やそうとして周囲ともめごとを起こし始めた。

そして最初の戦争が起きた。」

「ムラとムラの戦いですね。」

「農業の普及が戦争の引き金といっていいだろう。ただ…。」

「ただ、なんでしょうか?」

「まだ、彼らには他に住むところがいくらでもあった。

負けても新しいところに移ればよかったんだ。」

「それがいまでは…。」

「そう、人口は100万倍にまで増えて80億人を越えた。地球は狭くなりすぎた。」

「わかってきました。もはや全面的な戦争はさけられないと。」

「でも、まだ解決策があると考えている人もいる。僕もその一人だ。」

「どんな解決策ですか?」

「それは、君だよ。ミーム!」

美夢は、少し眼を輝かせて次の言葉を待った。

ディビットの次のコトバは驚くべきものだった。

(続く)

【2014年11月記】





ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
お読みいただいてありがとうございました。ぽちっとしてくださると喜びます。


http://blog.ameba.jp/ucs/outsideservice/outsideserviceinfo.do
Copyright (C) 2011-2014 jube_lion All Rights Reserved.