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【蒼(あお)のウィズラー(06アンテナが立った!)】

「みらちゃん!ちょっと元のところに戻るよ。」

「それは、なんでですか?」

「まあ、いいから。僕のいうとおりにしてごらん。」

みらは、怪訝そうなそぶりをみせたが、冴島のいうことに従った。

「スマホのアンテナを見ながらゆっくりと戻るよ。」

「ええ、わかりました。」



しばらく歩くとみらが叫んだ。

「所長!アンテナが3本です。バリ3です。」

「ようし!この辺りだ。」

「なにがあるんですか?」

「もちろん、時空トンネルだよ。」

「そういうことですね。」


みらは、ようやく理解できた様子だ。

時空トンネルで現代と繋がっているから電波がもれ出ているわけだ。

「よし、じっくり探してみよう。」

「ええ、わかりました。」



二人は、草むらを慎重にかき分けて時空トンネルの兆候を探した。

数分後、みらの声が上がった。

「所長!これを見てください。」

「えー!、これは…。」


そこにあったのは、iPhoneだった。5sだから現代の人間が使っていたものだろう。

「そうか。そういうことか。」

「どういうことですか?」

「これは、加古さんが使っているものだろう。なにかの理由でここに落としてしまった。

もしくは、わざと置いていった。」

「じゃあ、ここに来たんですね。」

「たぶんそうなんだ。時空トンネルを使って。

でも、残念だけど電波の発信源はこのiPhoneなんだ。」

「えっ!そうなんですか。」

「スマートフォンは、基地局と通信するときに自分の位置を知らせる。

そのための電波を発信する。

それが、ローカルテザリングモードだとほかのスマホの親機になるんだ。」

「その電波を受けたんですね。」

「そういうことだ。だから、時空トンネルはあるかもしれないが

この近くとは限らない。」



「困りました。連絡しないと親が心配しますぅ。」

「そうだねぇ。」

冴島の顔は、一瞬沈んだが、

「そうか!あの方法があるな。」

「所長!なにか思いついたんですね。」

みらの表情がぱーっと明るくなった。

(続く)

【2014年3月記】

*この物語はフィクションです。




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