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【深紅の条環 第12回 メイファのチカラ】

ここからずーっと遠くに険しい山脈が見えます。

「コーコ。あなたのチカラは使えないの?」

「わからない。どうも危難に遭ったときにしか使えないようだ。」

「じゃあ、あの城壁から飛び降りたらどうかしら。」

「おいおい、無茶を言うな。うまくいかないとホントに死んでしまうぞ。」


メイファは、トントンと階段を上って城壁の一番上まで走って行きました。

コーコもしかたなくついていきます。

城壁の一番上は、100尺(30メートル)ほどありそうです。

ここから飛び降りたらひとたまりもありません。


メイファは、コーコに手を振った後で、

両手を掲げ城壁から飛び降りました。

「はっふー!」

すぐに城壁の上から下をのぞき込むと

今にもメイファがぶつかろうという寸前、

彼女の姿は、透明になり消えてしまいました。


コーコにとっては、何が起きたのか、まったく理解できません。

とそのときです。

メイファが、階段を上ってコーコの前に現れました。


「えーっ!、無事だったのか。」

メイファがニッコリと笑いました。

「こうなることはわかってたのよ。

落ちていく瞬間に、時間が戻るように念じたの。

そして階段を上る途中に戻ったのよ。」


コーコは呆然としています。

「このチカラも、あなたと同じように

危難にあったときに現れるのに気がついたの。」



ということはとコーコは膝を打ちました。

メイファと自分のチカラをあわせると好きな時代の好きな場所に行ける。


メイファが言いました。

「さあ、あの山の頂に行きましょう。天孫さまに会いに!」


二人は、手を繋ぎながら城壁から飛び降りました。

一瞬、気を失いましたが目を開けてみると、

まさに山脈の頂上付近に移動していました。


目の前に大きな洞窟があります。

不思議なことに洞窟の中が明るいのです。

「ここにも光茸が群れているな。」

「行きましょうか。」


二人は、洞窟の中に入っていきました。

そこで息をのむ光景に出会いました。

「なんだ、これは!」

「すごいわ。」

二人が見たものとは、なんでしょうか。

(続く)

【2012年12月記】




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