東京砂漠のゴジラちゃん -18ページ目

東京砂漠のゴジラちゃん

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ゴジラちゃんのお友達が顔を真っ赤に怒っています。



「どうしたの?」と聞くと、彼女の旦那さんが浮気をしていたらしく、昨夜、旦那さんに蹴りを入れた、というのです



それは、こうでした。





昨日、旦那さんが、久しぶりに早く帰宅しました。



お料理上手の彼女の夜ごはんを 旦那さんは満足そうにムシャムシャと食べています。



そして、大好きな巨人対ヤクルト戦の中継に、旦那さんは釘付けでした。



「おい!飯!お替り!」 お茶碗を片手に高く持ち上げ、旦那さんは振り向きもせず、彼女に言いました。



久し振りの夫婦らしい時間に、彼女は気分よく 「はいはい!」 とエプロンをひるがえし、甲斐甲斐しく動きます。



彼女は早く帰った旦那さんのために、いつもの黄ばんでくたびれたエプロンから、リボンの模様のついた、ちょっぴりセクシーなピンクのレースがひらひら揺れるエプロンに、着替えていました。



ー彼は、気づいてくれるかな~るんるん!



そんなことを思いながら、彼女は旦那さんの背中を優しく見つめていました。



「おい!楊枝!」 旦那さんが叫んでいます。



「はぁ~い!」 彼女は甘ったれた声で返事をします。



彼女が背伸びをしながら、楊枝を戸棚から取っていると、



「おっ!見えちゃうぞ!後ろから、いたずらしちゃうぞぉ!」 と旦那さんの嬉しそうな大きな声。



彼女はスカートまで着替えていたのです。それはエプロンよりも短いミニスカートでした。



彼女は心臓が飛び出るほど、驚きました。 結婚して20年がたち、もう何年も、そんなことを旦那さんに言われたことなどなかったからです。



ーう、うそでしょ? いや~ん! きゃっきゃっ! うれじぃ~! うれじずぎるぅ~!!



彼女は心の中で、声にならないオタケビをあげました。



楊枝を持っていくと、テレビでは9回裏の巨人優勢です。旦那さんは興奮して机をバンバン叩いています。




ーもう! あんまり興奮しちゃダメ! 夜までとっておいてっ!




と彼女は、思わずデレ~とにやけてしまいました。



彼女がよだれを拭いていると、



「おお~! やったぁ! よしよし! 今日も巨人の勝ち!」 と旦那さんが嬉しそうに叫んでいます。


彼女はそんな旦那さんが可愛くて、そっと微笑みかけました。すると、




「じゃあ、そろそろ帰るわ!」 旦那さんの大きな声です。





ーえっ? どこに?




旦那さんは、なぜか机の上のタバコを ワイシャツの胸ポケットにしまい始めています。




「また来てね」 彼女が囁くように言いました。



「お~!」 旦那さんが元気よく言いました。







      ≪ゴジラちゃんの格言≫



  気をつけよう!現実と虚無の堺・・・・・・。

今日歩いていて、ゴジラちゃんはある凄いことに気がついた。



ゴジラちゃんは、緑が好きである。色ではなく、木々のこと。



何か辛いこと(辛いことばかり・・・・・・)があると、ゴジラちゃんは木のたくさんある所に行って、そっと涙を流すのよ。 人知れず、そっと、そっと・・・・・・。



でさあ、今日歩いていたのよ!因みにゴジラちゃんは、たとえ遠回りでも緑のたくさん生い茂る場所を選んで歩くんだけどね、そしたら、ふっと思ったの。



昨日見たときよりも、木の葉っぱが少なくなってるってこと。



「そりゃ、そうだよ、秋になるにつれて、木は葉を落とすんだから・・・・・・」



おっとっとっとぉ、聞こえてきましたよ!常識かぶれの感性のない声が・・・・・・・う、う、うるさい!




でね、なんでだろう・・・・・・って思ったわけ。



「だからぁ・・・・・・」 う、う、うるさい!



夏は、地球に生命を宿すものたちのため、太陽からの熱を妨げる傘となり、葉を生い茂り、草や虫や小鳥や動物や人間たちにやさしい木陰を作ってくれる。



冬は、自らの葉を落とし、太陽の温かい光を届けてくれる。



涙が出たね。



だって、人間は寒くなると洋服を着こんで防寒し、うちのモップ犬だって、年取ってるくせに毛むくじゃらになるんだよ。なのに、木は寒くなればなるほど、ハゲチョビンだよ!



どうよ!これ!凄い自己犠牲じゃない?



あ………………………………………………………………………………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・………………………………………………………………………………………………………………………

あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いないものか、そんなオトコ。




いない!残念!

昨夜、ゴジラちゃんはベッドに入り、そっと瞼をとじ、静かに美しく、眠るように美しく、それはもう本当に美しく美しく、ああ、美しく息をひきとった。



って、そんなはずはない。



言いたかったのは、



昨夜、ゴジラちゃんはベッドに入って寝た。



「キーンキーン」 むむ?



「キーンキーンキーン」 なんだこれは? (志村けん風)



ああ~!す、鈴虫!鈴虫じゃん!鈴虫じゃん!



へえ~! 都会で鈴虫の声なんか聞こえたりするんだあ。



ゴジラちゃんは嬉しくなった。 「キーンキーン!」 むむ?



外から聞こえるわりには その音が大きすぎる。



枕もとのライトを点灯した。



頭の上をぐるっと一周してみる。



おぁ! ゴジラちゃんの頭上のカーテンボックスのヘリに、一匹の鈴虫発見!



音を出すたびに、鈴虫は羽を広げる。



なななんと、素敵な出来事!



ああ~っ!ああ~!! ゴジラちゃんは思いだした。



先月行った 京都の鈴虫寺。



寺の入口にあるお地蔵さん水どこ12にお願い事をして、自分の名前と住所を告げると、後日、そのお地蔵さんが家まで来てくれて、なんと、お願い事を叶えてくれるのだそう。



もちろん、ゴジラちゃんはそれをやってきた。 ホントかよッ!と心の中では思いつつ、じーっとお地蔵さんを見つめた。突然、家に来られたりしても、顔を忘れてちゃまずいからね。




寺の座敷では、何千匹の鈴虫が飼われて鳴いていた。もしや、そなたは、その内の一匹様か・・・・・・。




鼻くそみたいなちっちゃな和菓子と、出がらし選手権でもあったのですか?と聞きたくなるほどのお茶だけに500円も払って、つまらない坊主の説教(自己満足ばなし)を一時間以上聞かされ、へっ!と思っていたけれど・・・・・・、




キャイ~ン! 来てくれたのね!ゴジラちゃんの願いを叶えるために はるばる京都から あなた~!



ここのところの雨続きだったからか、あの体つきじゃ目立つからか、はたまた面倒くさくなったのか、鈴虫に要件を頼むなんぞ、小癪で粋なはからいを! このぉ~! 怠け者の禿げおやじ! いや、お地蔵さん。



ゴジラちゃんはベッドの上で正座をし、鈴虫に向かって手を合わせた。



「どうぞ、これ以上、大変なことが起きませぬように、アーメン!」



と、その時だった。



「ミャア~ゴゥ!」 暴れん坊の我が家の猫、ゴンの声!



えっ!? と、思い、目を開けると、ななななんと、鈴虫に向って、ゴンが飛び上がろうとする正にその瞬間だった。



や、やめれぇ~!



しかし、遅かった・・・・・・。 カーテンボックスの上に乗ったゴンは、鈴虫をペロリとやった。



ななななにすんのよォ~! 返してよォ、返してよォ、私の神様、返してよォ!



ゴジラちゃんは叫んだ。でも ゴンは知らんぷりで、舌舐めずりの真っ最中だ。



バチが当たらないことを祈るしかない、とゴジラちゃんは諦めた。(ゴジラちゃんは諦めが早い)



暫くすると、頭の上の方で 「ミーミー」 とゴンの声。



上ったものの、下りられなくて泣いていた。



ヒッヒッヒッヒ・・・・・・、ざまあみろ! 鈴虫の代わりに おみゃあが朝までそこにいろ!



ゴジラちゃんは、静かに眠りについた。





     ≪ゴジラちゃんの格言≫



     チャンスの女神は、禿げ頭!

(これ、ホントは違う意味で使うんだけどね、正に今回この言葉がピタリときたわけよ!ホントはね、向こうから女の人が歩いてきて、通り過ぎる瞬間に、「あっ!チャンスの女神様だ!」と思うわけ。で、通り過ぎちゃったもんだから、捕まえようと振り向くと、女の人は禿げ頭で掴むところが無かった、というわけ。チャンスの女神は前髪だけ、とも言うわね。要するに、チャンスは目の前に来た時捕まえろ!っつうことなのよ。分かった?

今日の格言は、補足が必要だったわね。長かったわ。これからこんなめんどっちいのはよすわ)