東京砂漠のゴジラちゃん -10ページ目

東京砂漠のゴジラちゃん

ブログの説明を入力します。

その後、ヤゴは色々とやらかした。詳しく書くのはめんどくさいから、箇条書きでまとめてみよう!



1.

ジラちゃんの知人のカリスマメイクアップアーティスト、ヒカルさんの新規事業に、ヤゴが1000万の投資をする。今思うに、ヤゴはヒカルさんの圧倒される男美に魅せられてしまい、ヒカルさんのいる世界に仲間入りしたくなってしまったのだ。

ヤゴ……、根本が違うのだ。ヒカルさんの根底には相手の喜びがあり、そこに初めて自分の喜びが存在するということ。だからこそ、そこにカリスマ的な魅力が伴い、周りに人が群がるのだ。


                        



1000万融資の契約を交わす1時間前、ゴジラちゃんにヤゴから電話連絡。ゴジラちゃん、「よく考えなさい。あなたの今までのパターンからいって、後悔するのは目に見えている」 と返答。

しかし、ヤゴは契約書に喜んでサインする。その2日後、白紙に戻すことは無理かな??? の相談がゴジラちゃんにあり。





          「無理だ!」





2.

ヤゴ、ゴジラちゃんのオトコ友達の会社で扱うサプリメントを定期購入する契約をする。その1ヶ月後、オトコ友達の務める本社にヤゴ連絡。

「たった今、契約解除だ! ボクの個人情報等もすべて削除してくれ!」とのすごい剣幕。オトコ友達から何事かとゴジラちゃんに連絡あり。その後、ヤゴにその真相を聞くが、特に理由なし。




     

   「アータ、どうしちゃったの???」




他にもあるが、情けなくなってきたので書くのは控える。

そして、その矛先が、ゴジラちゃんに向いた。




(つづく)


「彼女、バーをやりたいっていうからさ!」





「アータさ、何がやりたいの?」





「何って? キミのサポーターだよ」





「短い間でししたが、楽しくない時間をありがとうございました。もう、二度と私の前に現れないでください。以上、さいなら!」





ゴジラちゃんは情けない表情で暗闇に溶け込んでいくヤゴを一人残し、席を立った。

正直、ふざけんな! って思った。ゴジラのえせ霊能者の件を小説にしたいのは、中途半端な思いじゃなかった。それを、この男はおちょくってんのか、おみゃあはサポータオタクかよ、まったく。





・・・・・・・・・・・・ 2日後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・






ヤゴから会って欲しいとメール攻撃。無視を続けるが、自宅にくるとのメール。青山にヤゴが女を連れてきたとき、終電が終わっていたため、タクシーでヤゴに送ってもらっていた。(ヤゴは普段、絶対にタクシーを使いません。小回りの利く体で、電車をヒョイヒョイと乗り継ぎます) 奴はゴジラちゃんのボロアパートの場所を知っている。それだけは勘弁してくれ、とゴジラちゃん、最寄り駅でヤゴと会う。 






「彼女のサポート、断ったんだ……」





「はあ?」





「本当に、ボクはどうかしてた。キミのサポートをしたいのに、彼女がどうしてもって言うから、つい……、で、100万払って許してもらたんだ……」





「ヒャヒャヒャクマン? 100万払ったの? なんでぇ~???」





「昔のお客さんにお店出すって連絡したのに、どうしてくれるんだ! って怒鳴られて……」





「ちょ、ちょっと、ヤゴさん、あなた大丈夫? だって、断るまで2日しか経ってないんでしょ? そんなの、どう考えたっておかしいでしょ?」





「いいんだ……、お金を払っても、ボクはキミのサポートしたいんだから」






「も、もうやめてよ。もう、いいから! ○□×▽●□△×▼●□!!! バーロー! てててめえ! 何考えてんだ! その女も女だが、おみゃあもおみゃあだ! くだらな過ぎる! アホか! 一生やってろ! 丸三角四角×▼○!!!」






ゴジラは炎射機のごとく、口から火を噴いた。何に対して怒ってるのかよく分からなかったが、次第にこんな奴を相手にしている自分が情けなくなった。しかし、その瞬間だ。
ヤゴが泣いた。ヤゴが、ヤゴが目の前で泣いている……。両手を握りしめ、下を向いて……、チチチミは、いったい……。





どうしちゃったのぉ~! どうしたんですかぁ~! アータ~、やめれ~! おねげえしますだぁ~!



(つづく)

ゴジラが小料理屋の女将さんになるというヤゴの夢は、鈴の助とコナンに多大なる迷惑をかけた末、幕を閉じた。









鈴の助もコナンも、逆にゴジラに同情してくれた。キャンセル料が出ないようにとコナンは取り計らってくれたが、二人のちつかってきた業者や大家との信頼関係に溝ができたのは否めない。ホントにごめんよ……。









とにもかくにも、ゴジラはヤゴが心配だった。あの自信満々の姿から、わずか4日後には人が変わったような姿……。コナンが言っていた 「年寄りの冷や水」 なのだろうか……。

今までヤゴの過去の話を聞いても、そんな失態があったことなど聞いていない。しかし人間は失敗する生き物だ。ゴジラちゃんの失敗だって、思い出しただけで生きているのが申し訳なくなる。地道にサラリーマン街道まっしぐらできたヤゴは、舞い上がってしまっただけなのだろう……。









「なんだか、急に不安になっちゃったんだ……」









ヤゴが言っていた通り、ただそれだけなのだ……、きっと……。











・・・・・・・・・・・・・ 数日後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・











「ねえ、ボクの知り合いに昔銀座でクラブをやってたママがいるんだけど、会ってみない?」









「なんで?」









「彼女と一緒にバーをやったらどうかな? って思ってね! もちろんキミがママで、彼女がチーママさ!」









「ねえ、ヤゴさん、もう先日みたいなことは困るのよ。それに……もういいよ。」








「お願いだ! そんなこと言わないでくれよ。頼むよ……」









仕事をすでに辞めてしまっていたゴジラちゃん、友人や高金利金貸し業者の借金の500万はこの一年で何かとか完済したものの、身内からの借金500万はまだ残っている。何かはやらなきゃまずいのだ。それに、天中殺だしな。

流れに逆らうことは、マジでしたくなかった。ヤゴのしつこさは並みじゃなかった。それを断れば断るほど、波に逆らうことになる。ヤゴのサポートに了解した時点から、ゴジラはその波に乗り続けなければならない。






いや、それは今思うと後からくっつけたもので、ゴジラちゃんが切り捨て御免ができなかったのは、ヤゴの悲壮感だ。えもいわぬほどのものがあった。








「ええ~? ホントはサポートの話にゴジラ、ヨダレ垂らしてたんじゃないのぉ~!」







「なななにぃ~! んなものあるか! ゴジラはね、自分は信じてないけど、自分の運だけは信じてるんだ。このままでは絶対に終わらないってやつだよ。あんだけの思いをしたんだからな、次にやってくるのはそれに見合ったほどの大きな幸せなのじゃ! 目の前にぶら下げられてるのが人参だとわかって、それに飛びつくほど心は腐ってないぜ!」







「だから、その大きな幸せが、ヤゴのサポートだって、心のどっかで思ってたんでしょ~♪」






「んんん……、全否定ができないから苦しいでごじゃる。だけどね、それはほんの鼻くそぐらいだよ。それに、大きな幸せを金と思ったことはない。

最初はね、人生一番の最悪で、世の中から抹殺されたような生活を送っているゴジラを必要とするヤゴに、こんなゴジラでも誰かの役に立つことができるのなら、って思ったんだ。

だけど、楽しそうにする姿と悲壮感いっぱいの姿を繰り返すヤゴに、気づいたらゴジラちゃんがその渦に巻き込まれていってた、ってことだな。渦の大きさは世界一と言われてる、鳴門海峡に小さな木船で航海にくりだした、きれいなお姫様ってとこだな、ゴジラちゃんは……」






「あんたってさ、なんでそうやって……、いや、いつもそうだよ。自分を正当化するのにかけちゃあ、天下逸品だな」








その数日後、ゴジラちゃんは知り合いの青山のバーのママに有名女流作家を紹介していただき、高級赤ワインをしこたまご馳走になり、珍しくひどく酔っ払っていた。えせ霊能者との話にママが興味を持ち、その作家にネタを提供すれば? との話だった。

既に自分の文章力に自信をなくしていたゴジラちゃん、どんな形でもこれが世の中にでることを優先し始めていた。しかし、女流作家に話すうち、これは体験した者じゃないと分からないな、と痛く実感することとなる。







そうこうしてるうち、ヤゴがその女を突然と店に連れてきた。しかし、その時のことは殆ど覚えていない。ヤゴがやたら嬉しそうだったのだけ覚えている。










・・・・・・・・・・・・ 三日後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・











「バーの話だけど、あの女性とは上手くいかない気がするのよ。」








「そっか、分かった!」









ムムム……? なぜか、あっさりしすぎてる。こやつ、何か隠してやがるな!










「ちょっと、ヤゴさん、アータ、なんか隠してるでざんしょ!」









「えっ? 何にもかくしてないよ~!」










ジーッとヤゴの目の奥を見つめること1分。









「彼女のお店、出してあげることにしたんだ……」





「ヒャア~???」








(つづく)