気が付けば34歳になっていた。

大学を卒業し、就職して、それなりに色々な経験をしてきた。
もちろん褒められることばかりじゃない、むしろ逆のことの方が多い気がする。


そのツケが回ってきたと言えばそれまでなのだが、ここのところの出来事は運が悪い(と、自分では思う)



数日前のことだが
一人暮らしから実家に戻り、未だにフラフラしている息子を心配したのか、父親が、
「知り合いから見合いを頼まれている、無理にとは言わないが、会うだけあってみてくれないか。」
と、珍しく真面目なトーンで話してきた。



まぁ、特に今は付き合っている人もいないし、親の頼みを断る理由もないので、
「別に構わないよ。」
と、返事をしておいた。


その後、自身のプロフィールを記した「釣書」なるものを書くように頼まれた。


何だそれは?履歴書か?


ということで、ググってみると、身上書という、生まれや学歴、職業や趣味等を書く書類が存在することを知った。


恥ずかしい…


合コンに誘われるくらいの感覚で返事をしたが、そんなものを書くことになるとは思わなかった。


しかし承諾した以上、書かないわけにはいかないので、恥ずかしながらも真面目に作成し、写真(スマホ内の適当に自分が写ってるもの)を同封して父親に渡した。


その数日後、何やら神妙な父親が話しかけてきた、
あ、これは先方に断られたな笑
と、思ったのだが、ことはそんなに単純ではなかった。


「先方は好感触だったのだが、実はひとり娘で、お婿さんを探しているそうだ。」
「だから、この話はなかったことにしてほしい。」


そう、僕はひとり息子で、大した家ではないが、実家を継がなくてはいけない。


お互いが家を継ぐことが条件だったが、先方の家はとりあえず話が進めばと、隠していたらしい。


と、いうことで、人生初のお見合い話は予想だにしない幕切れとなったのだが、これだけではなかった…


続く。