大学・大学院を卒業して自衛隊に入るには幹部候補生として将来の幹部自衛官へなるべく入隊する方法がある。
他にも大学で学び取得した免許や資格で専門職として入隊する道もある。
ただ大卒だから幹部候補生へっていうのは無理のある人もいる。
難関な試験を突破しなければならない。
入隊後も厳しい教育期間中に挫折する者もいるからだ。
旧軍で言えば将校、士官となる指揮官には簡単になれないからね。
なので自衛官候補生や一般曹候補生で入隊して、部内から幹部候補生を受験して幹部候補生になる者も少なくない。
自衛隊幹部候補生とは、一般・歯科・薬剤科のコースから各自衛隊の幹部自衛官となる者(飛行要員含む)を養成する制度です。
「一般幹部候補生」「歯科幹部候補生」「薬剤科幹部候補生」と、幹部候補生の採用試験には3つのコースがあります。
大学の文系および理工系から進む通常の幹部候補生コースが「一般幹部候補生」。
ここには、陸上自衛隊の音楽要員及び海上・航空自衛隊の飛行要員が含まれます。
大学の歯学科から進むコースとして、自衛隊の衛生分野(病院勤務等)で活躍する歯科医官となる「歯科幹部候補生」。
大学の薬学科から進むコースとして、自衛隊の衛生分野(病院勤務等)で活躍する薬剤官となる「薬剤科幹部候補生」があります。
各コースとも、採用と同時に陸上・海上・航空の各自衛隊曹長に任命され、幹部候補生として一定期間の教育を受けた後、一般幹部候補生は3等陸・海・空尉(院卒者試験合格者は2等陸・海・空尉)に昇任、歯科・薬剤科幹部候補生は2等陸・海・空尉に昇任、幹部自衛官となります。
幹部自衛官の養成機関である「陸上・海上・航空各自衛隊幹部候補生学校」での生活から、幹部候補生の教育が始まります。
ここでは、初級幹部としての必要な知識と技能を学びながら、幹部としての資質を養っていきます。
教育期間は、約1年間(歯科幹部候補生は約6週間)です。
防衛基礎学、戦術、戦史、戦技訓練、体育、服務、防衛教養、実技などの科目があり、陸上・海上・航空の特色を生かした教育が行われています。
卒業後一人前の幹部として活躍できるために、一貫した人材育成が行われています。
応募資格
【一 般】
[大卒程度試験]
日本国籍を有する22歳以上26歳未満の者(20歳以上22歳未満の者は大卒(見込含)、修士課程修了者等(見込含)は28歳未満)
[院卒者試験]
日本国籍を有す修士課程修了者等(見込含)で、20歳以上28歳未満の者
【歯 科】
日本国籍を有する専門の大卒(見込含)20歳以上30歳未満の者
【薬剤科】
日本国籍を有する専門の大卒(見込含)20歳以上28歳未満の者
幹部候補生として入隊すると初任給がどれくらいあるのか?
【一 般】
[大卒程度試験合格者]
修士課程修了者等以外・・・ 226,500円
修士課程修了者等・・・・・ 243,500円
院卒者試験合格者・・・・・ 247,500円
[歯科・薬剤科]
大卒(歯科・薬剤科)・・・・247,500円
大学院卒・・・・・・・・・ 247,500円
貸費学生という制度もある。
現在、大学および大学院(専門職大学院を除く)で、医学、歯学、理学、工学を専攻している学生で、卒業(修了)後、その専攻した学術を活かして引き続き自衛隊に勤務する意志を持つ者に対し防衛省より学資金が貸費される制度です。
技術貸費学生は、大学の理学部・工学部の3年次、4年次又は大学院(専門職大学院を除く。)修士課程に在学している者が対象となる。