海上自衛隊では、隊歌に準じたものとして、行進歌「海をゆく」が海上警備隊発足時から歌い継がれている。
しかしながら、これは、海上自衛隊隊歌として制定されたものではなく、また、歌詞も必ずしも現状に適合し難いものとなってきた。 |
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そこで、海上自衛隊では、50周年を記念し、隊歌を新しく制定することとした。
曲(メロディー)は変えずに、歌詞のみの変更とし、伝統を継承している。
歌詞は、全国からひろく公募したものである。
以前の歌詞のものを紹介する。
海をゆく (以前の歌詞)
作詞 佐久間 正門
作曲 古関 裕而
1 男と生まれ海をゆく
若い生命(いのち)の血は燃える
薫れ桜よくろ潮に
備え揺るがぬ旗じるし
おお選ばれた海上自衛隊(じえいたい)
海を守るわれら
2 怒濤よ騒げ雲も鳴れ
力くろがねたじろがず
常に鍛えてたくましく
越える苦難の雨嵐
おお灼熱の海上自衛隊(じえいたい)
海を守るわれら
3 紅の意気昼も夜も
思い使命に沸りたつ(たぎりたつ)
みどり清しい(すがしい)あの山河
永久の栄えをただ祈る
おお国担う海上自衛隊(じえいたい)
海を守るわれら
海をゆく(新しい歌詞)
明け空告げる海をゆく 歓喜湧き立つ朝ぼらけ
備え堅めて高らかに 今ぞ新たな陽が昇る
おお堂々の海上自衛隊 海を守る我等
黒潮薫る旗風に 映える使命の若桜
熱い力の意気燃えて 凌ぐ波濤は虹と咲く
おお精鋭の海上自衛隊 海を守る我等
伴(きずな)に結ぶ伝統の 誇り支えるこの山河
永久の平和を祈りつつ 祖国の明日を担う
おお栄光の海上自衛隊 海を守る我等
海上自衛隊は時代に合わせた変更と説明していますが、男女雇用均等法の施行で高まった女性の地位向上の世論に答えた=WAVEに配慮した結果と言うのが一般的な評価のようです。
海自出身者には古い方が好きだという方も少なくないようですね。
作曲が去年の朝ドラの主人公古関裕而だね。
若鷲の歌の作曲をした音楽家だ。