米軍は陸軍だけでなく、海兵隊にも戦車がある。
しかし、戦車は陸上自衛隊だけでなく、米軍の海兵隊でも削減されるらしい。
戦車がどんどん削減されているのは平和になっているからでは決してない。
もちろん戦車が必要なくなったということでもない。
むしろ・・・・、戦車はお金がかかるからね。
他の兵器にシフトしていっているのかも知れない。
アメリカの軍事戦略が中東から太平洋にシフトしつつある。
中東を混乱に陥れていたアルカイダやタリバン、IS などとの戦闘は収まりつつあり、2018年の国家防衛戦略(NDS)ではヨーロッパ方面、そしてインド太平洋方面への関心が記述されている。
2019年3月にデービッド・バーガー(David Berger)将軍が海兵総司令官になってから、海兵隊は太平洋の島々を飛び石で侵略してくる可能性のある中国への対応に集中するようになった。
その中には戦車部隊の削減など、ドラスティックな変化も含まれている。
向こう10年以内に1万2000人の海兵を削減する計画の一方、海兵隊は島嶼防衛が専門の海兵沿岸連隊(Marine Littoral Regiments …MLR)3個を麾下に持つ第3海兵遠征部隊を創設する予定である。
また太平洋に散らばる島々への派遣に時間のかかる戦車部隊や民生憲兵部隊(現地政府の協力を得られるため)を削減、その代わり長距離ミサイルやドローン部隊を増強する。
中国の侵略を受けてから行動を開始するというよりは、進出してくる中国軍を待ち構える戦略である。
あくまで概算であるが、歩兵大隊が24から21個へ、野砲大隊が21から5個へ、上陸車両中隊が6個から4個へと縮小され、一方でオスプレイや強襲揚陸部隊は増強される。
海兵隊は「地球儀と錨」のシンボルが示すように、地球上どこへでも素早く展開できる機動力を特徴としている。
今回の計画ではそれをより積極的に推し進め、想定される戦場への対応力を高めるものとなる。