ここ数日、戦車砲の射撃の音・・・つまり砲声を聴いて過ごしている。
別に戦場に出ている訳でも演習場や射場に野営している訳ではない。
札幌のマンションの我が部屋まで聞こえてくるのである。
札幌市民の多くはこの砲声が戦車砲の射撃の音だとも砲声だとすら判っていない。
そういうものなのである。
雲が低かったり天候によって砲声はすぐそこで射撃しているかのように聞こえるのである。
だから砲声を聴いて「敵が近くにいる」とか「まだ20キロは離れている」なんて観測は出来ないのである。
それと同じで戦車のエンジン音も近くに聞こえたり遠くに聞こえたりするし、ずーーーっと聞こえているから慣れてしまうと目で見て警戒していないと意外にすぐそこにいたりするのである。
目の前を一個連隊の戦車が通っても気づかなかったという本当の話もあるからね。
戦車兵のブログは大変勉強になるね。
こんなの教科書に載っていないからね。
前に住んでいた所は近所だが衝撃波のビリビリが結構届くこともあった。
射撃場は車で1時間くらいはかかる場所にあり、山だって途中あるのでかなり遠い場所で行われているのである。
だから「危ない」とか「危険じゃないのか?」なんて心配は御無用なのである。
そもそも日本の戦車射撃は堤弾停に的を設置するので跳弾でも飛んでこない。
ただ、戦車砲の射撃は知っていると特徴のある間隔で撃つので特科の射撃とは違うんだよね。
つまり小隊戦闘射撃という短い間隔で撃つ射撃。
一旦射撃が終わるとしばらく砲声は聞こえない。
天気が良くなると聞こえなくなってきて・・・・ちょっと寂しい。
撃っている弾種までは想像しかできないが、TP弾と対戦車榴弾だろうね。
さすがに連装射撃の音までは聞こえて来ない。
「対榴撃て!」なんて号令も聞こえてこないし・・・臨場感には欠ける。
日露戦争で日本海海戦の砲声が沖ノ島まで聴こえてきたという話があるが、きっと砲声だけ聞こえてきても怖かったに違いない。
日本では銃声すら映画やドラマくらいでしか聞いたことが無い人がほとんどだろう。
動画でも射撃する音はいくらでも聞けるが当たり前の話、目の前でリアルに見るて聴くのとは天と地の差がある。
衝撃波を感じない射撃なんてね・・・・・。