自衛隊はスーパーマンじゃない | 戦車兵のブログ

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元陸上自衛隊の戦車乗員である戦車兵のブログ
北海道在住でマニアックなメカとしての戦車じゃなく、戦車乗りとしての目線から自衛隊や戦史、戦車を見る!!。
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秋晴れなので街へ・・・という元気も無く・・・、やらないといけないことをやっていた・・・。

 

最近戦車研究家の友人がやたらと動画を発信しジャーナリストとして活躍している。

 

一杯呑みながらというのが彼のやり方だ。

 

「アイヌ新法」とか「チェチュ思想」とかいろいろタブー視されてきたことへの挑戦をしている。

 

お手伝いしたいのだが、身体がもうガタがきているのでね・・・。

 

なので動画を毎日観ている。

 

彼の発信した記事が韓国で大騒動となり文政権崩壊のきっかけを作っている。

 

ついこの間まで札幌で語り合っていたのにね。

 

 

自衛隊が即位の礼でも活躍している。

 

こういう行事に現役の頃に一度参加したかったね。

 

北海道じゃ堵列すら許されなかったよ・・・。

 

自衛隊は今や災害には欠かせない活躍をしている。

 

「スーパーマンじゃないんだから」というのは私が現役の頃もよく言っていたものだ。

 

しかしさ・・・私が現役の頃は転地訓練で大規模な移動すると自衛隊車輌が大挙して大きなドライブインとかの駐車場で休憩する。

 

するとトイレとか戦闘服で行くのだが・・・、ドライブインでも当然買い物する。

 

なので「自衛隊さんご苦労様です」とか「歓迎自衛隊」とか看板が売店とかにかかっていたものだ。

 

 

それが今では迷彩服を着た自衛官がコンビニでトイレを借りることすら批難されているのだとか・・・。

 

自衛官はアイドルじゃあるまいしトイレに行かないなんてことはないのだ。

 

SNSでそういうのがツイートされ批判される時代。

 

災害派遣へ行く自衛隊はあらゆることに気を使う。

 

飯を食うのにも、小便に行くのにも気を使う。

 

 

本来戦うことが仕事なのだが・・・。

 

災害派遣で被災地からの話を聴いて自衛隊の給水車が断水している地区へ行ったら、災害派遣要請を県知事が出さなかったため給水できなかったという事案があった。

 

法的にとか制度的にとか諸事情があることはよく理解できる。

 

昔、私の故郷でも大規模災害が起きた。

 

地元の自衛隊は災害派遣要請前にやって来て迅速な救助や援助を行った。

 

誰が批難しただろうか?

 

感謝されこそすれ批難なんて誰もしない、そんなことに文句を言うのは反日左翼ぐらいだが、地元に密着した自衛隊はそんなことは全くなく、そんな批判なんてしたら田舎だからね選挙にも勝てやしない。

 

災害派遣要請なんて事後承諾で問題なかったのだ。

 

普段から自衛隊と自治体や市民が関わりが強いからこそできたのだと後に私は知ることとなる。

 

 

阪神淡路大震災の時に地元との連携が出来ず、迅速な対応を自衛隊がしなかったと批難された。

 

知事が災害派遣をすぐに要請しなかったからだ。

 

自治体との連携どころか繋がりもなかったのだ。

 

その教訓から自衛隊との連携や防災訓練を行うようになった。

 

でもね、今でも地方にはそういう連携もできず自衛隊は遠慮がちにしかも積極的に動くことが禁じられているような地域があるのだ。

 

そうなると保身的指揮官は地元からの要請や密着型の人間関係より法的なものを優先して動かなくなるだろうね。

 

もっとおおらかな融通の利く世の中にしないと救える命も救えない。

 

政治家や小役人なんて自分の保身や主義主張しか考えていないからね。

 

 

自衛隊は本来戦う組織だ。

 

災害派遣も重要な任務であるが専門じゃない。

 

そこへ気を使うということまでやっていたら・・・・トイレも我慢しろと?

 

なんだかね・・・。

 

SNSの発達は一個人がジャーナリスになることも可能にし、友人の戦車研究家のように世界を動かすことも可能となったが、不自由なことも多くなった。

 

自衛隊がトイレにも行けない時代になるなんてね。

 

そんな話を聴いて自衛官はスーパーマンじゃないんだって言葉を思い出す。