元自衛隊員がスペイン軍の戦闘糧食を食べてみたら!驚きの連続 | 戦車兵のブログ

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トッカグンの戦闘糧食シリーズ。

 

今回は「スペイン軍の戦闘糧食」

 

スペイン軍・・・・イメージが湧かない。

 

スペインの無敵艦隊なんて話は昔過ぎるしね・・・・。

 

 

スペイン陸軍は15世紀のレコンキスタの終結後、アラゴン王フェルナンド2世とカスティーリャ女王イサベル1世(カトリック両王)の支配以来、連続的に存在する。

 

スペイン3軍の中でもっとも古く、もっとも規模が大きい。

 

その任務はスペイン本土、バレアレス諸島、カナリア諸島、メリリャ、セウタの防衛、NATO加盟国としての義務の遂行、災害派遣や民生活動等による国民保護、国際平和活動への参加である。

 

 

欧州の主要国の中でスペインは二度の世界大戦に唯一参加しなかった。

 

そのうち第一次世界大戦については外交上の利害関係や、折からの工業力不足による軍の弱体化を危惧してのことであった。

 

大規模な戦争に不参加であったことは、スペイン陸軍の作戦研究に深刻な打撃を与えた。

 

その象徴ともいうべき事件が第三次リーフ戦争である。

 

 

同戦争は北アフリカに居住するリーフ族(ベルベル人の一部族であった)の居住区に、2万5000名のスペイン軍が侵攻を開始したことに端を発している。

 

米西戦争などで海外領土を失い続けていたスペイン王アルフォンソ13世は、自国の威信を保つためにもモロッコ地方の統治を強化しており、その一環として野放しになっていた小部族の支配に乗り出したのである。

 

リーフ族長アブド・アル・クリムはスペイン軍に警告を下すが、わずかに3000名しか動員できなかったリーフ族を過小評価したスペイン軍はアメクラン川を渡河し、首都アンワールへと進軍する。

 

 

だが砂漠の奥地に進軍したスペイン軍は、アブド・アル・クリム自ら率いる数百名の兵団に後方の拠点を次々と奪還され、補給不足に陥ってしまう。

 

 

スペイン軍は首都攻略を後回しにして2度に亘る大規模な突破部隊を差し向けるも、リーフ族が築いた塹壕の前に損害だけを出して撃退された。

 

第一次世界大戦に無関心だったスペインは、塹壕の価値を半ば理解していなかったのである。

 

この時点で1万人近いスペイン兵が失われていたが、リーフ兵はわずかに30名の戦死者しか出していなかった。

 

 

補給を失ったスペイン軍1万5千名はアンワールを諦めて退却を開始するが、道中でリーフ軍の攻撃を受けたことから退却は敗走へと代わり、やがて隊伍を乱しての壊走となった。

 

この戦いで無事に本国へ逃げ帰れたスペイン兵士はわずかに半数程度で、1万2千名の戦死・戦傷者と数百名の捕虜を出し、指揮官のシルベストレ将軍も退却中に行方不明となった。

 

対するリーフ軍の死者は100人足らずであったという。

 

このアンワールの戦いでの敗因は、スペイン軍の装備が工業力の不足により陳腐化していたことに加え、給与の問題などから兵士たちの士気や錬度が著しく悪化していたことが挙げられる。

 

また、陸軍が現代的な戦争に対して全く無知であったことも致命傷となった。

 

 

この戦争で20万を越える戦力を投入し、4万名を越える戦死者を出したスペイン陸軍は威信を大きく失った。

 

軍備は大幅に削減され、軍部が不満を抱き、国内政治は混乱して革新勢力が台頭し始めていく。

 

この混乱は最終的に人民戦線政府の成立と軍部の反乱という最悪の事態に結び付いてしまう。

 

スペイン内戦の勃発は、第三次リーフ戦争の終結から4年後のことであった。

 

 

陸軍の人員は17万人の徴集兵も含めて、1987年までに24万人までとなった。(それ以前は28万人程度で維持されていた)。

 

さらに政府は、1991年までに19万5千人以下に削減することが求められた。

 

スペイン本土以外には1万9000人が駐留しており、セウタとメリリャに駐屯した。

 

これらは、スペイン外人部隊と他の専門部隊に加えて、北アフリカ人正規連隊4個を含む。

 

さらに1万人はカナリア諸島に、5800人はバレアレス諸島の防衛に割り当てられた。

 

 

 

1982年から1988年にかけて議論されたMETA計画(スペイン軍近代化計画)が断行されることとなった。

 

隊員は27万9000人から23万人まで削減され、地方軍は9個から6個に、旅団は24個から15個まで削減が決められ、FII(野戦軍)とDOT(地域防衛軍)が新編された。

 

 

2001年に義務徴兵制度から志願制度に移行した。

 

参謀総長命令第59号に従う再編制の結果、2005年4月4日に2個の戦闘単位に分離された。

 

2007年現在約9万5600人、予備役約26万5000人が所属。

 

一方外人部隊では外国籍隊員の採用を再開した。

 

 

スペイン陸軍は2006年から2009年前半期に大規模な改編を実施したが、2017年1月1日に軽戦力集団をカスティヨス機械化師団に、重戦力集団をサンマルシャル機甲師団に、それぞれ改編している。

 

 

スペイン軍レーションは、3パック+ビスケットパック2つで一日分が構成されています。

 

そしてパッケージがかっこいい。

 

 

缶詰にはスペイン王室の紋章が描かれている。

 

イスラム教徒向け豚肉無しメニューもあるらしい。

 

肉が嫌いな人もいいかもね。

 

そしてスペイン軍の戦闘糧食はやたらと錠剤が多い。

 

スペイン軍の戦闘糧食は美味しいらしい・・・。

 

近代のスペイン軍はあまり戦争に強い軍隊とは言えないが戦闘糧食は美味いらしいことは判ったよ。