「米軍なら即座に撃沈」 レーダー照射、日韓関係さらに冷え込み | 戦車兵のブログ

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北朝鮮の遭難船を捜索するために「火器管制用レーダーを照射した」というのは遭難船に射撃するつもりであったということか?

 

火器管制用レーダーというものが何か知らないのか?

 

2013年1月30日午前10時頃、東シナ海において中国人民解放軍海軍所属の江衛II型フリゲート「連雲港」が、海上自衛隊第7護衛隊所属の護衛艦「ゆうだち」に向けて火器管制レーダー(射撃管制用レーダー)を照射した事案があった。

 

防衛省がレーダー波を解析したところ、火器管制レーダー(射撃管制用レーダー)のものであった。

 

中国側はこれに対してレーダーの使用は認めたが、射撃管制用レーダーではなく監視(捜索)用レーダーであったと主張している。

 

つまり射撃管制用レーダーと監視(捜索)用レーダーは全くの別物であり、捜索するために空中へ射撃管制用レーダーを照射するというのは全くのでたらめの説明である。

 

韓国は日本に対して攻撃する意思を示したことになるのだ。

 

以下産経ニュースより転載

 

 

 

韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊のP1哨戒機に対して行った火器管制用レーダーは「攻撃予告」ともいえる危険な行為だ。

 

韓国側は「海自の哨戒機を追跡する目的でレーダーを使った事実はない」などと釈明するが、照射された側が先に攻撃したとしても、国際法上は何ら問題が生じないほどの事案だ。

 

折しも日韓関係は、いわゆる徴用工訴訟の問題などで最悪の状況にあるが、さらなる冷え込みは避けられそうにない。

 

 

 「攻撃直前の行為だ」。

 

岩屋毅防衛相は21日夜のBSフジ番組で、レーダー照射に危機感を示した。

 

 

 火器管制用レーダーは「FCレーダー」とも呼ばれ、ミサイルや火砲を発射する際、目標の距離や針路、速力、高度などを正確に捕捉し自動追尾する「ロックオン」に用いる。

 

発射ボタンを押せば攻撃可能な状態だ。

 

 

防衛省幹部は「米軍なら敵対行為とみなし即座に撃沈させてもおかしくない」と語る。

 

 

 複数の韓国メディアは韓国国防省関係者の話として「レーダー使用は遭難した北朝鮮船舶捜索のためで、海自の哨戒機を狙ったわけではない」と報じた。

 

しかし、海自幹部は「意図しなければ起こりえない事態だ」と怒りをにじませる。

 

 

 日韓関係を考えると、レーダー照射は最悪のタイミングで起きたといえる。

 

 徴用工訴訟では、韓国最高裁の確定判決で賠償命令を受けた新日鉄住金に対し、原告代理人が24日までに回答を得られなければ、年内に韓国の資産の差し押さえ手続きに入る考えを示す。

 

 

 

防衛関係でも、自衛艦旗「旭日旗」の掲揚自粛問題や、韓国軍による竹島(島根県隠岐の島町)周辺での訓練など、韓国側の不適切な行為が続いている。

 

 

 外務省幹部は「韓国の意図は分からないが、日韓関係が悪化して喜ぶのは中国や北朝鮮だ」と嘆く。(石鍋圭、原川貴)

 

(産経ニュース)

 

 

 

射撃統制システムFCS)は、射撃統制を行うためのシステム。

 

射撃指揮システム、射撃管制システム、射撃統制装置、射撃指揮装置、射撃管制装置、射撃指揮管制装置とも称される。

 

海戦分野では射撃指揮システム、陸戦分野では射撃統制システム、航空戦分野では火器管制システムと称されることが多い。

 

 

射撃統制とは、目標に対して効果的な射撃を行うために,観測具,照準具,測定具などの器材を用いて,目標の捜索・探知・捕捉・追尾から弾丸を発射するまで,人員及び火器を含めた器材の一連の動作をまとめること、とされる。

 

 

移動目標に対して火器システムで交戦する場合、一般に次の6つの段階を経ることになる。

 

  1. 目標の捜索(search)、探知(detection)
  2. 敵味方の識別(identification)
  3. 目標の捕捉(acquisition)、追尾(tracking)
  4. 未来位置修正角(prediction angle)の算定
  5. 火器の軸線(weapon line)の設定(射線の付与)
  6. 射撃

このうち、「目標の捜索・探知」から「未来位置修正角の算定」までが射撃統制の基本要素である。

 

また射線の付与まで包括する場合や、更に射撃に関して、その時間や弾量、弾丸の爆発を制御する場合もある。

 

更には、射撃後にその効果を評価し、次の射撃に反映する場合もある。

 

 

空中目標の捜索・追尾のためのセンサには、主として電波機器が使用されている。

 

この電波機器には、捜索レーダー、捕捉レーダー、追尾レーダー、測距レーダーなどがあり、目的に応じて使い分けられている。

 

また複数の機能を1つのレーダーに持たせたものもある。

 

これらのセンサには、一般に電子防護策が施されているほか、電子攻撃や地表面反射などの影響で機能が低下した場合に備えて、電子光学センサが補助手段として併用されることが多い。

 

また近距離(5キロメートル程度以下)では、簡便的に光学照準器などの光波センサが利用されることもある。

 

 

水上艦搭載FCS(射撃指揮システム)は、陸上目標に対する火砲およびミサイル発射機、水上目標に対処する火砲・ミサイル発射機および魚雷発射管、水中目標に対処する対潜迫撃砲および魚雷発射管、ならびに空中目標に対処する火砲およびミサイル発射機の射撃を統制する。

 

 

陸上・水上および空中目標の捜索・追尾のためのセンサは、主として電波機器が使用されており、その要領は陸上および車両搭載FCSと同様である。

 

一方、水中目標の捜索・追尾のためのセンサは、一般にソナーが使用されている。